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ロッテ井口資仁が明かした“監督の重圧”とは? オフの息抜きは漁師YouTube「いつかお会いしてお話を聞いてみたい」
posted2022/01/30 11:03
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千葉ロッテマリーンズ取材班Chiba Lotte Marines
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Chiba Lotte Marines
プロ野球監督――日本で12人しかいないポジションに誰もが憧れを抱く。華やかな立場であるのは間違いない。しかし、一方で勝敗の責任のすべてを一身に背負うことにもなる。
千葉ロッテマリーンズの井口資仁監督も、その一人。チームを率いて今年で5年目となる。
「監督はチームのすべての責任を背負う。それが毎日、勝敗という結果になって、さらに積み重なって順位として如実に表れる。勝たないと自分のせい。選手の時と比べられない強い責任を感じる」
シーズン中は監督としての重圧を口にすることは一切ない井口監督だが、オフ期間に厳しさの一端をほんの少しだけ語ってくれた。
ベットの上でも野球のこと「毎日が反省だから」
選手時代には切り替えの早さが有名であったが、監督業の深みにはまればはまるほど球場外でも考えを巡らせるようになった。シーズン中は1日24時間、野球の事を考え、なかなかプライベートモードに入ることはない。
「毎日が反省だから。勝っても当然、試合の中では反省点がある。あそこで、もっとああしとけばもっと楽に勝てたかなとか、もっといい形で勝てたんじゃないかなとか。だから勝っても負けても試合後はその試合の色々な場面が頭を過って、色々な違う判断をした時はどうなっただろうとシチュエーションごとに考える」
今は様々なデータがある。試合映像だけではなくそれらの多角的なデータも洗いざらいチェックをする。選手の疲労度もデータ化される。二軍の試合映像やデータもすべてチェックするのが流儀だ。移動時間も有効利用しながら、いろいろな方面から集まった映像、データを整理し、監督としてより的確な判断が出来るように可能な限りの材料を頭にインプットする。おのずと考える時間が一日の大半を占める。
「去年の後半戦は睡眠をしっかり取れなかった。プレッシャーで寝れないのとはちょっと違って、ベッドに入っても色々と考えると眠れなくなる。次はこうしようとか、明日の練習であれを試してみようとか。そうこうするうちに気になってデータを見直したり映像を見たりすると、1、2時間経っている。そんな感じだったね」