ツバメの観察日記BACK NUMBER
「関根潤三と池山隆寛」を見た現GM。
村上宗隆とヤクルト“我慢の系譜”。
posted2020/02/27 11:15
text by
長谷川晶一Shoichi Hasegawa
photograph by
KYODO
2020(令和2)年2月2日――。
やたらと「2」が並ぶこの日、ヤクルトの誇る若き大砲・村上宗隆がめでたく20歳の誕生日を迎えた。
各地で成人式が行われた1月12日、アメリカで自主トレ中だった村上は、自身のインスタで「立派な大人になれるように頑張ります!」と宣言した。
誕生日の2月2日には、五十嵐亮太、石川雅規といった大ベテラン投手に囲まれてバースデーケーキを前に微笑んでいる姿をやはりインスタに投稿している。
成人になって初めてのアルコールを口にした村上は「ビールは苦かった」と言い、色紙には「優勝ビールかけ参加」と初々しいコメントを残している。
昨シーズン、中西太、清原和博といったイカツすぎる顔ぶれの持つ「10代記録」をことごとくぶち破った彼もつい先日「大人」になったばかり、ようやく20歳を迎えたばかりなのだ。
始球式に登場した氷川きよしの美脚に……。
ならば、自らのエラーで失点を喫した直後にもかかわらず、初ホームランの瞬間にスタンドに向かって高々と右手を挙げてアピールして首脳陣に叱られたのもやむを得ない。
あるいは、始球式に登場した氷川きよしのホットパンツからこぼれる美脚に唖然としながらガン見してしまうのも仕方がない。
なぜなら、彼はまだまだ伸びしろのある成長過程にいるのだから。
昨年は最下位に終わった東京ヤクルトスワローズにおける「若き希望の光」、それがまさに村上宗隆なのである。