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“日本の4番”を争う男たちの頭の中。
筒香嘉智、吉田正尚のホームラン観。 

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中川聡(Number編集部)

中川聡(Number編集部)Sou Nakagawa

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photograph byShigeki Yamamoto

posted2019/06/14 17:30

“日本の4番”を争う男たちの頭の中。筒香嘉智、吉田正尚のホームラン観。<Number Web> photograph by Shigeki Yamamoto

すでに2ケタ本塁打を記録している吉田正尚、筒香嘉智。ともに4番としてチームを支える。

“日本の4番”候補が止まらない。

 この1本を契機として、'16年には44本のホームランを放ち本塁打王に輝いた。この感覚をものにするために、本人も「一番つまらない」と認めるバッティングティーを使った打撃練習などで地道に体に染み込ませた。

「引っ張って飛ばすのは簡単ですし、反対方向に丁寧にというのは面白くないんですけど、それをやらなかったらどうなるかというのはわかっていましたから。今までやってきたまとめを今年は発揮したいなと」

 吉田は今年3月に行われたメキシコとの強化試合で初めて侍ジャパンの4番に座ると、初回にいきなり満塁本塁打を放つなど鮮烈な印象を残した。筒香は'17年に行われた第4回WBCで侍ジャパンの4番を務め、1次ラウンドでは打率.364、2本塁打、5打点でMVPを獲得した。

 もちろん彼ら以外にも“日本の4番”候補たちの活躍が目覚ましい。特に今年はホームランが急増中だ。西武の山川穂高が驚異的なペースで本塁打を量産し、ヤクルトの村上宗隆は10代での4番としてチームトップの打点と本塁打を記録している。和製大砲とも呼べる存在が各球団で成長し、アーチを描き続けている。

“日本の4番”候補たちによる、ホームランはまだまだ止まらない。

6月13日発売のNumber980号「ホームランが止まらない。」では、昨年から勢いが止まらない山賊打線に関する記事や、松井秀喜、イチローらの伝説の1本に関する記事も掲載。是非お手にとってご覧ください。
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吉田正尚
筒香嘉智

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