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西武ドラ1、松本航は生真面目だ。
一軍ローテ定着へ「もっと余裕を」。
posted2019/05/30 07:30
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph by
Kyodo News
ライオンズのドラフト1位ルーキー・松本航が5月26日、メットライフドームでの北海道日本ハム戦で本拠地デビューを飾った。
5回3分の2イニングスを投げ自責点は2。リードしてマウンドを降りたものの、後続が打たれチームは逆転負けを喫した。松本に勝ち負けはつかなかったが、前回登板で挙げたプロ初勝利に続き、投球内容は及第点といっていいだろう。
「今日は球数が多かったのが反省点です。相手打者を追い込むまではある程度、いい意味でアバウトに投げられていたんですけど、そのあと慎重になり過ぎてしまって、カウントを苦しくしてしまいました」
北海道日本ハムの主砲・中田翔に本塁打を浴びたが「フォアボールだけはダメだと思っていたので、1点で終わるホームランだったらいいかなと思った」とサバサバと振り返る。
「まだまだ、もっと成長しなければと思いました。もっと余裕を持って、いろいろなことを考えながら投げたいですね」
清々しい表情で語った。
オープン戦後、ストレスによる肺炎。
思えば、アクシデントから始まったプロ野球人生だった。単独指名で西武に入団。即戦力、それも先発ローテーション入り確実の実力との高評価を得て、春のキャンプでも一軍に抜擢された。
オープン戦で登板するまでは順調だった。しかし、阪神とのオープン戦に登板した直後、肺炎で倒れる。
診断の結果は「強いストレスと疲労が原因」だった。
高熱と止まらないセキに襲われ、絶対安静の日々が約2週間続いた。
「薬を飲んで、寝ていることしかできませんでした」(松本)