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バスケットボール・町田瑠唯とサッカー・長野風花が競技を超えて交流!「応援をチカラに変えて女子スポーツをもっと盛り上げていきたい」

posted2025/06/26 11:00

 
バスケットボール・町田瑠唯とサッカー・長野風花が競技を超えて交流!「応援をチカラに変えて女子スポーツをもっと盛り上げていきたい」<Number Web> photograph by NumberWeb

バスケットボール女子日本代表(※2025年5月収録)・町田瑠唯(左)とサッカー日本女子代表・長野風花が初対面を果たした

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石井宏美

石井宏美Hiromi Ishii

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 2022年には史上4人目の日本人WNBA(全米女子バスケットボールリーグ)プレーヤーとなり、2024-25シーズンの国内リーグMVPに輝いた町田瑠唯と、イングランド女子スーパーリーグのリバプールFCウィメンに所属するなでしこジャパンの攻守の要・長野風花。2人は日本バスケットボール界と日本サッカー界の中心的な存在としてそれぞれの競技を牽引している。

今も圧倒的な存在感を見せる町田瑠唯

 バスケットボール女子日本代表が銀メダル獲得を成し遂げた東京2020大会で司令塔を務めた町田は全6試合に先発出場し、準決勝のフランス戦では大会新記録の18アシスト。守備ではフルコートプレスをかけるなど攻守でチームの勝利に貢献し、さらにアメリカとの決勝戦では敗れはしたが、得意のスピードを披露。リオ2016大会では同国相手に11分の出場で2得点0アシストと見せ場がないまま終わったが、東京2020大会では身長差41cmの相手センターにも臆することなく果敢にマッチアップ。切れ味鋭いドライブで何度も相手の守備を切り崩してシュートチャンスを演出し、華麗なパスさばきでも魅せた。その目の覚めるようなプレーは日本のみならず世界に衝撃を与えた。

 実に10年以上もJAPANのウェアを身に着け、第一線で活躍している。東京2020大会後は主要国際大会出場を果たせていなかったものの、2022年のWNBA挑戦を経て、昨夏のパリ2024大会の日本代表にも選出された。

 162cmの小柄なポイントガードはコート上ではそれを感じさせないほど抜群の存在感を見せる。“パスの魔術師”と呼ばれる高度なパス、広い視野を生かしたトリッキーなプレーメイクやスピード、類まれなセンスで強豪相手に真っ向勝負を挑んできた。

 現在32歳。2024-25シーズン、国内リーグではチームの連覇に貢献し、MVPを獲得。その圧倒的な存在感は誰もが認めるところで、若手選手たちの目標、憧れになっている。

26歳にして経験豊富な長野風花

 長野風花も中盤の柱に成長し、所属クラブ、そして日本代表で欠かせない存在となっている。優れたボールキープ力に加えて的確な状況判断から繰り出される巧みなパス。26歳になった彼女は日本の女子サッカー選手では前例のないキャリアを歩んできた。

 2014年に15歳で出場した17歳以下の世界大会で優勝を経験し、2016年の同大会は準優勝でゴールデンボール(最優秀選手賞)に選出。さらに2018年の20歳以下の世界大会では背番号10を背負って世界一に貢献。10代の頃から育成年代の代表に選ばれ、国内トップの実績を残してきている。なでしこジャパンにデビューしたのも10代だった。

 現在はイングランド女子スーパーリーグのリバプールFCウィメンでプレーする。一見、誰もがうらやむようなエリートコースを歩んできたように思えるが、19歳で韓国に渡ってからアメリカを経て、海外でプレーするのは3カ国目で在籍したクラブは国内を含めると6。向上心の塊は現状に甘んじることなく、常に刺激を求めながら成長できる環境を選択してきた。

 海外挑戦を続けながら成長する長野は、代表では2023年の世界大会、昨夏のパリ2024大会でも背番号10を背負ってプレーした。

 2024年末に就任したニルス・ニールセン監督の初陣となった今年2月の国際大会でも10番を背負い、タイトル獲得に貢献。長野は「全員が自信を持ってチャレンジできた」と手応えを掴んでいる。日の丸を着けて今年で7年目。責任感やチームを勝利に導くというこだわりは年々強くなっている。

 そんな2人が2025年5月、初めて顔を合わせた。

2人の対談が実現した理由

 初対面ということもあり、最初はどことなくぎこちない雰囲気も漂っていたが、町田が長野にバスケットボールを、長野が町田にサッカーを教えると、その距離は一気に縮まった。

 さらに、プロとしての意識や海外でプレーする楽しさに話題が及ぶと自然と笑顔も増えた。「バスケットボール」と「サッカー」という異なる競技でありながらも、互いにチームでは中心的な役割を果たし、世界で戦うという目標を持つ2人は共感することも多く、対談を通じて新たな刺激やモチベーションを得たようだった。

 競技の垣根を越えたこの対談が実現できたのは、三井不動産が日本バスケットボール協会(以下JBA)、そして日本サッカー協会(以下JFA)と「街づくりパートナー」として信頼関係を築き、コミットしてきたからにほかならない。

 三井不動産は日本オリンピック委員会や日本パラリンピック委員会が掲げる理念や使命に共感し、TEAM JAPANを支えるとともに、JBAやJFA、日本車いすラグビー連盟など、スポーツ競技団体との街づくりパートナー契約を締結。

 2016年にはJBAとスポンサー契約を締結し、街のコミュニティの活性化を目的としたバスケットボールアカデミーの開催や、女子日本代表の強化機会を演出。国際大会に特別協賛し、強化に寄与している。

 また、2023年にはJFAとメジャーパートナー契約を締結し、価値共創事業の取り組みを始め、日本代表戦を応援するプロジェクトなども発足させ、サポートしている。

 共生、共存、共創により新たな価値を創出し、挑戦を続ける三井不動産の理念は、己の限界を突破し、チーム一丸となって乗り越えるスポーツの姿勢との親和性が高く、これまでスポーツ・エンターテインメントの力を活用した街づくりを目指してきた。

 観客の心を震わせるスポーツは街をつくる上でも強力なコンテンツだと考えた同社は、街の魅力が企業価値の醸成とともに絶対的な強みになると考えている。

 人が集まる場所をつくり、賑わいや新しいものを生み出してきた三井不動産は、時間の経過とともに周囲の環境に馴染み年月を経るほどに魅力を高める施策を行なってきた。日本橋や東京ミッドタウン日比谷などを手掛け、次世代につながる暮らしと社会を実現している。

 非日常感の醸成や期待感の高揚、快適性などの向上を図ることで街の一体感を醸成し、魅力的な空間を創出。スポーツ・エンターテインメントを生かした街づくりで地域に根付くスポーツ文化や人の流れを創出。地域経済の活性化も支援するなど、スポーツを通した街づくりを積極的に推進してきた。

 またスポーツの力を活用した街づくりの旗印として「BE THE CHANGE」のスローガンを掲げ、「MIYASHITA PARK」や「LaLa arena TOKYO-BAY」を整備・新設。周辺の商業施設で試合前後の時間も楽しめる取り組みを実施し、地域との関係性を深める体験価値も創出。さらに2021年には東京ドームを子会社化し、都内最大規模のエンターテインメントシティをリニューアルし、街の一体感や魅力的な空間を創出するなど、施設を起点に、街に新たな交流の拠点を形成してきた。

 町田と長野は対談で三井不動産がバスケットボールやサッカーの国際試合に協賛していることにも触れ、「試合を観に来たくても現地に来られない方もいるので、国際大会のパブリックビューイングを開催し、そういう機会を作っていただけるのはありがたい。これからさらにスポーツで盛り上がっていければと思います」(町田)、「この人達のために頑張ろうと思いますし、自分の体を動かしてくれる。本当に応援は力になります」(長野)と、継続的なサポートへの感謝とともに、より魅力的なプレーでお互いにバスケットボール界、サッカー界を盛り上げたいと熱く語った。

Number×三井不動産 アスリートクロストーク・2人の日本代表が競技を超えた交流

「町田瑠唯×長野風花」公開中!

三井不動産はJBAオフィシャル街づくりパートナーとしてバスケットボール日本代表を応援しています。

三井不動産はJFA街づくりパートナーとしてサッカー日本代表を応援しています。

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