-
#1
- #2
Sports Graphic NumberBACK NUMBER
<トップアスリートも実践!>(株)ワールドウィングエンタープライズ=「初動負荷トレーニング®」この世界的発明とは?
posted2023/09/07 11:01

「初動負荷理論®」の創案者で株式会社ワールドウィングエンタープライズ代表、B.M.L.T.生命医科学研究所所長の小山裕史氏
text by

NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Takuya Sugiyama
株式会社ワールドウィングエンタープライズ(鳥取市)にはいつも多くの人々が集まってくる。アスリート、健康づくりの方々、高齢者、病気やケガを抱える人、そして子どもたち……8月のある日も通算407セーブの日本記録を誇る元中日ドラゴンズの岩瀬仁紀が父と同じくプロ入りを目指す愛知大の長男・法樹を連れて来訪し、西武台千葉高女子バドミントン部が夏合宿で訪れるなどにぎわいを見せていた。
目的は動作改善と機能改善。同社の小山裕史代表(博士)が創案・発明した「初動負荷トレーニング®」専用のB.M.L.T.カム®マシンを使って、各自の目的とする動作で汗を流している。初めて見る動作も少なくない。
掲示版の説明がわかりやすく粋だ。
《重力下を二足活動するヒト(人間)は、頭部を支える首と肩、そして骨盤と下肢の関節に生じるヒズミと筋肉の緊張にさらされます。これらの要因で関節可動域の減少や痛み、血管を含む筋肉の弾力性を改善するのがB.M.L.T.(初動負荷)カム®マシントレーニングです。
更に、身体が硬く固まる現象は、不合理な運動や履物によるバランスの崩れが、ヒトの合理的な身体活動に必要な脳-神経と筋肉の協調作用の低下を招き、健常者、機能障害の方々、アスリートにも頻出します。
B.M.L.T.(初動負荷)カム®マシントレーニング中、すぐに現れる柔軟性、軽やかさと笑顔は、特許取得の負荷調節機能(カム)による脳-神経-筋肉間の神経伝達機能回路の改善と促進がもたらしたものです》
野球のイチロー、山本昌、岩瀬、ゴルフの青木功、相撲の伯桜鵬……世代や競技を超えて様々なアスリートが取り組んでいる。
小山代表は、イチロー、山本昌の反応が特筆という。「不調は機能低下。脳と神経機能発達のトレーニングなので、核を摑むと動作が生まれ変わる」
「症状が改善するという信じられないことが」
このトレーニングは酸素の取り込みが高まる特徴を持つ。動作と組合せは無限に感じた。アスリートはしなやかな動作による巧緻性と、加速動作を精錬し瞬発力を高める。負荷と組合せを柔らかく変えて、機能障害、ケガや病気に挑む。異分野の共通言語は「脳と神経」。
この日は進行性難病のパーキンソン病と闘う大阪在住の金田龍洙歯科医師(67歳)が機能改善合宿に来訪。初動負荷トレーニング®を開始したのは7年前。小山代表の論文、著書との出会いがきっかけだった。
「手の指が動かせなかったのに、このトレーニングを始めて数カ月後に、髪を洗えるようになり、眼鏡も拭けるようになったんです。症状が改善するという信じられないことが起きました。現在では主治医も薬にB.M.L.T.カム®マシントレーニングが加わった効果だと全面的に認めています」
定期的に通い続け、今では歯科医の仕事に復帰。「ゴルフも復帰しました」とほほ笑む。
この経緯をパーキンソン病研究で著名な『J・フォックス財団』に報告を重ねる。同財団の驚きと興味が高まっているという。「パーキンソン病の進行が止まった事例は多くあります。勇気を得られますね」