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勝敗に関わらず、各大学が収穫を得た〈第99回箱根駅伝〉 それぞれが第100回大会への架け橋となる

posted2023/01/13 10:00

 
勝敗に関わらず、各大学が収穫を得た〈第99回箱根駅伝〉 それぞれが第100回大会への架け橋となる<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

第99回箱根駅伝、復路フィニッシュ地点で選手を待つ駒澤大学の大八木弘明監督

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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Yuki Suenaga

 第99回箱根駅伝は、素晴らしい大会になった。

 1区で関東学生連合チームの新田颯(育英大学・4年)が果敢に飛び出し、2区では吉居大和(中央大学・3年)、近藤幸太郎(青山学院大学・4年)、田澤廉(駒澤大学・4年)のデッドヒートが興奮を呼んだ。

 そして学生三大駅伝「三冠」に手が届きそうで届かなかった駒大の大八木弘明監督が、ついに史上5校目となる三冠を達成した。大八木監督が柔和な表情でこう話した。

「駒大で29年も指導をやりましたが、今回は本当にうれしい。29年指導して、学生三大駅伝で27回優勝、そのうち箱根駅伝では8回総合優勝できました。こんな幸せな監督はいません。子供たちにも、スタッフにも恵まれた。いや、恵まれすぎたかな」

 今回、田澤をはじめとして、主力選手が必ずしも万全ではない状態でも、駒大は安定した走りを見せた。

「エースに頼らない、全員の力でたすきをつなぐレースが出来ました。それが駒澤の強さなのかなと思います」

 総合優勝後、大学の監督としては今大会をもって退任することを発表。箱根駅伝を彩ってきた大八木監督のフィナーレは、長く語り継がれることになるだろう。

原監督「各大学が高いレベルで強化を進めている」

 今大会、駒大と並んで優勝候補の一角に挙げられていた青学大は3位に終わった。原晋監督はいう。

「もはや、青山学院は総合3位で満足できるチームじゃないってことです。私も悔しい。前回の優勝チームから経験者が8人も残ったので、本命視されるのは当然のことでした。それでも、今回の箱根駅伝を戦ってみて、各大学が高いレベルで強化を進めていることをハッキリと感じました。みなさん、来季の100回大会に向けて期するところがあるのでしょう。私も、変化しなければならない。それを感じたレースでした」

 閉会式を前にして、うなだれる選手もいた。原監督はこう声をかけていた。

「これからも人生は続いていくんだから。この経験を自分がどう捉え、どうプラスに変えるかが問われるんだよ」

【次ページ】 藤原監督が実感した駒澤大学の強さとは

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