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困った三浦に木原が小声でささやき…“りくりゅう”ペアが記者の前で見せた“現在の関係性”「人間的な性格、バランスがいいのかな」―2022下半期 BEST5

posted2023/01/02 11:01

 
困った三浦に木原が小声でささやき…“りくりゅう”ペアが記者の前で見せた“現在の関係性”「人間的な性格、バランスがいいのかな」―2022下半期 BEST5<Number Web> photograph by Asami Enomoto

NHK杯を優勝し記者会見でマイクを持つ木原龍一(右)とその様子を見る三浦璃来。記者を前にした2人のやりとりから見えてくる2人の関係性とは…

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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Asami Enomoto

2022年の下半期(対象:9月~12月)まで、NumberWebで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。フィギュアスケート部門の第1位は、こちら!(初公開日 2022年11月21日/肩書などはすべて当時)。

 

 それは歴史を創り上げてきた2人の強さをあらためて知る時間であり、どこからその強さが生まれているのかを再確認する場でもあった。

 11月19日、フィギュアスケートのNHK杯ペア・フリーが行われ、三浦璃来・木原龍一が優勝した。2人にとってのグランプリシリーズ初戦となったスケートカナダからの連勝でグランプリファイナル進出を決めた。

 得点は216.16点で今シーズンの世界最高得点。2位のアメリカのペアは187・49点、30点近い大差をつけたことも突出した力を備えた2人の現在地を示している。

2010年代に入っても「最も弱い種目」だったペア

「隔世の感」と言ってしまってもいいかもしれない。活躍が目立つ男女シングルに対し、2010年代に入ってもペアは日本が最も弱い種目と言われてきた。

 それを拭い去ったのが三浦と木原だった。昨シーズンの活躍は記憶に新しい。北京五輪では団体戦のショートプログラムで4位、フリーで2位のかつてない好成績をあげて日本の銅色以上(ワリエワのドーピング問題で順位はまだ確定していない)のメダル獲得に大きく寄与した。個人戦では7位となり日本初の入賞を果たし、世界選手権でも史上最高の銀メダルを獲得。世界のトップを狙えるペアにまで昇りつめた。

 その足並みに緩みがないことを示したのが今回のNHK杯だった。

ショートプログラムはあの『You'll Never Walk Alone』

 18日のショートプログラムは『You'll Never Walk Alone』。世界各地のクラブのサポーターに愛される、サッカーではなじみの深い曲でもある。

「レベルの取りこぼしがあったので気をつけていきたいと思います」

 試合後、三浦が振り返るように、冒頭のツイストリフトでは最高で「4」のレベルのうち2にとどまった。それでも、他の要素はすべてレベル4をそろえた演技は圧巻と言ってよかった。高い技術に裏付けられた2人の調和に観客席の目は引き込まれた。得点は78.25点。目にした瞬間、三浦が目を見張った数字は今シーズンの最高得点であり、世界歴代5位の得点でもあった。

 明くる19日のフリーは最終滑走。

【次ページ】 フリーの演技後に見せたセーフポーズの意味

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