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大谷翔平との日々は「感謝してもしきれない」カート・スズキと日本人選手の温かい交流「松井はジョークが大好き」「同じ鈴木で嬉しいよ」―2022下半期 BEST5

posted2022/12/31 06:02

 
大谷翔平との日々は「感謝してもしきれない」カート・スズキと日本人選手の温かい交流「松井はジョークが大好き」「同じ鈴木で嬉しいよ」―2022下半期 BEST5<Number Web> photograph by Getty Images

エンゼルスでは大谷翔平とバッテリーも組んだ捕手カート・スズキ。現役引退を表明した彼に、日本人メジャーリーガたちとの思い出を聞いた。

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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2022年の下半期(対象:9月~12月)まで、NumberWebで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。MLB部門の第3位は、こちら!(初公開日 2022年10月1日/肩書などはすべて当時)。

 

 大谷翔平が「鈴木さん」と呼ぶ、エンゼルスのカート・スズキ捕手が現役引退を表明した。ハワイ出身の日系3世、祖父母は愛知県名古屋市出身。08年にレッドソックスの松坂大輔が凱旋登板した日本開幕戦ではアスレチックスの正捕手として来日した。日本語はあまり上手でないが、引退後の夢は“家族を連れての日本での食べ歩き”だと言う。彼は今から日本来訪を楽しみにしていた。

「日本の人は大好きだよ。それに大好きな場所だ。高校時代にも野球の試合で行ったことがある。日本の高校生チームと2週間にわたり対戦したんだ。日本人はみんな優しいし、ナイスな人ばかりだったね。街も本当に綺麗。もちろん食事は最高だったな。実は、僕の趣味は美味しいものを食べいくことなんだ。引退したら時間もできるしね、自分の家族を連れて日本へ美味しいものを食べに行きたいと思っているんだ。考えるだけで楽しくなるよ」

 高校までハワイで育ち、大学はエンゼルスのお膝元、カリフォルニア州立大学フラトン校へと進んだ。プロ入りもオークランド・アスレチックスから04年にドラフト2巡目、全体67番目で指名を受け入団。幼少から日本食には縁の深い街で過ごしてきただけに精通もしている。その彼の大好物は米国で日本食として最もポピュラーな「鮨」ではなかった。

「なんてったって、カツカレーだね! 鮨もいいけど、カツカレーに勝るものなし! 私のお母さんのベストフレンドが作るカツカレーは最高なんだ。思い出しただけで食べたくなるよ。本当に美味しいんだ」

「イチローとは同じチームでプレーしたかったよ(笑)」

 いつも気さくな笑顔で話してくれる「鈴木さん」らしいエピソード。大学時代は全米最優秀捕手賞にあたる「ジョニー・ベンチ賞」を含む3賞を受賞したエリート捕手として名を馳せた。メジャーデビューは07年。12年途中までアスレチックスに在籍した彼にとって、同地区のある日本人選手は頭の痛い存在だった。その名は鈴木。同じラストネームであるイチローさんの凄みをある意味一番理解していた選手なのかもしれない。

【次ページ】 松井秀喜は「ジョーク・スター」だった

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