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ドラフトウラ話…プロ野球スカウトがウンザリ「まさかの“指名漏れ”、なぜ起きた?」 大学監督は困惑「あんなに調査書も来てたのに…」―2022下半期 BEST5

posted2022/12/30 06:00

 
ドラフトウラ話…プロ野球スカウトがウンザリ「まさかの“指名漏れ”、なぜ起きた?」 大学監督は困惑「あんなに調査書も来てたのに…」―2022下半期 BEST5<Number Web> photograph by JMPA

10月20日に行われたドラフト会議。異例の9球団“1位事前公表”となった一方で、有力候補の指名漏れもあった

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安倍昌彦

安倍昌彦Masahiko Abe

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2022年の下半期(対象:9月~12月)まで、NumberWebで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。ドラフト部門の第5位は、こちら!(初公開日 2022年11月6日/肩書などはすべて当時)。

 

 ある球団スカウトの方に、指名漏れっていうのは……と水を向けてみたら、もうウンザリといった顔をされてしまった。

「実力がないからですよ、要するに。いや、そういう言い方だと、ちょっと違うな……つまりね、評価が低かったから。そのほうが正確だな」

 毎年、ドラフトが終わった時期に話題に上がる「指名漏れ問題」。

 特に今年は、人材不足のドラフトという事前報道が多かった中で、メディアが上位指名のように報じていた選手が何人も指名されなかったこともあって、例年になく、いろいろ言われているようだ。

「やっぱり、いちばんの理由は実力不足なんですよ、シンプルに。メディアの人たちは持ち上げても、プロの目線で見ると、そこまで高く評価できないね……って選手ですよね。ここまでの経歴がキラキラしてると、それだけでドラフト上位とか1位候補とか、すぐ“上げて”書くでしょ」

「スカウトが本当のこと言うわけないよ」

 そういえば、この春のころだったか、ベテランスカウトだった方が、あるアマチュア選手の名前を挙げて「どこがいいんですか?」と真顔で訊かれたことがある。

「上位とか1位候補とか書かれると、本人もまわりもそうなのかな……と思うじゃないですか。励みにして、一生懸命頑張って成長してくれたら、両方にとっていいことだけど、現実はその逆ばかり。オレは上手いって勘違いして、どんどんヘタになっていく」

 数年前までプロ野球スカウトとして活躍されていたこの方の話には、ギクリとした。

 もう誰にも関係ないから、言いたいこと言うけどさ……と前置きして、

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