第99回箱根駅伝(2023)BACK NUMBER

「コロナ禍前の知見や経験を後ろの世代に引き継いでいきたい」〈第99回箱根駅伝〉高橋花奈幹事長(日本大学4年)が感じる使命と想い

posted2022/12/02 10:00

 
「コロナ禍前の知見や経験を後ろの世代に引き継いでいきたい」〈第99回箱根駅伝〉高橋花奈幹事長(日本大学4年)が感じる使命と想い<Number Web> photograph by Misa Fujii

国立競技場でインタビューに応じる高橋花奈幹事長(日本大学・4年)

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小堀隆司

小堀隆司Takashi Kohori

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Misa Fujii

――2022年10月に開催された第99回箱根駅伝の予選会で成績を読み上げたのが関東学生陸上競技連盟(以下、関東学連)の幹事長である高橋花奈さん(日本大学・4年)でした。反響は大きかったのではないですか。

 テレビ等のニュースでもたくさん取り上げていただいて、今までの人生で一番多くの方からご連絡をいただきました。通っている日本大学でも声をかけられて、こんなことをやっていたんだって驚かれました。

――関東学連は関東インカレや箱根駅伝予選会、年始の箱根駅伝まで、年間10前後の陸上競技大会を主催し、その運営をされています。高橋さんのような現役の大学生で構成されているんですね。

 はい。関東(茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の各都県)にある加盟大学の陸上競技部に所属する学生で、そこからの派遣という形で集まっています。今期は40人の学連幹事がいて、その内36人が女性です。

――女子学生がそんなに多いのですか?

 近年稀に見るくらい、今期は女性が多いです(笑)。女性の幹事長は私で5人目になりますが、ちょうど私が高校生の時にやはり女性の幹事長がテレビに出られたりしていて、その活躍を目にしていたのが大きいと思います。男子学生はもっと直接的に部にかかわりたいからと、途中で大学陸上競技部のマネージャー等に転身する方もいますね。

――みなさんどういった動機から関東学連に入られるのでしょう。

 私は高校まで陸上競技をやっていて、大学でも続けるかどうか悩んでいたときに先生方から関東学連の存在を教えていただきました。仲間を励ましている姿を見て、裏方も立派にこなせそうだと。私自身、選手としての可能性に限界を感じつつあったのでやってみたいと思いました。ただ、陸上競技の経験者でなくとも、箱根駅伝にかかわりたいという理由で入ってくる学生も多いです。

――する側ではなく、見る側でもなく、支える側に立つ。その魅力はどんなところにあると感じていますか。

 支える側に回ることで、陸上競技が広い意味で団体競技であると思えるようになりました。審判の方であったり、協賛いただいている企業であったり、施設を貸してくださる方々、かなり多くの方にお手伝いをいただかないと大会の運営は成り立ちません。私たちは大会を開催するために必要なすべての準備をする裏方ではありますが、コロナ禍を経て有観客の大会に戻せたときは、選手たちから「戻してくれてありがとう」と声をかけられました。そういう言葉を聞けるとすごく嬉しいですね。

――今、コロナというワードがでてきましたが、まさしくコロナに振り回された世代ですね。

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