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《ほぼ日のアースボールPLAY 発売記念対談》岡田武史×糸井重里「サッカーの自由さに憧れる!」

posted2022/11/17 17:00

 
《ほぼ日のアースボールPLAY 発売記念対談》岡田武史×糸井重里「サッカーの自由さに憧れる!」<Number Web> photograph by Atsushi Kondo

text by

村岡俊也

村岡俊也Toshiya Muraoka

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photograph by

Atsushi Kondo

ほぼ日のAR地球儀「アースボール」が、ついに蹴れるサッカーボールに! どうして「蹴れる」にこだわったのか? ほぼ日代表のイトイさんが、元日本代表監督と、サッカーの魅力、そしてなぜか組織論を語り合った。

岡田 本当に蹴れる地球儀、いいですね! しかし、まさかサッカーボールになるとは思っていませんでした。

糸井 僕が観た映画の中に、織田信長が地球儀を蹴るシーンがあったんです。外国からきた宣教師の一団が信長様にバテレンの宝物を献上する。その中に地球儀があって、織田信長は「これが地の球か」と豪快に言い放って、ポーンと蹴る。その蹴った地球儀が空に飛ぶシーンが、地球が空に浮かんでるようでカッコいいなと思ったんですよ。蹴る信長っていう設定もいいし、献上品としての地球儀も、もう全部いいなと。それで蹴れる地球儀を作ろうよって。

岡田 なるほど。

糸井 コロコロ転がせる地球儀が一家に一つあると、この島国にいても、内と外が関係なくグシャグシャに考えられるようになるんじゃないかと思ったんです。最初はビーチボール型のものを作ったのですが、制作途中にAR(拡張現実)の技術が発達してきまして。

岡田 最初は単なる地球儀だった。

糸井 そう。でもARなら何から何まで情報が全部この中に入っちゃうぞと。そうやってコンテンツを集め始めたのが第一号。で、第二号はもっとボディを丈夫にしようと。そうしたら、だんだんチームがいい気になり始めた(笑)。

岡田 それで、とうとう本当に蹴れるようになってしまった(笑)。

糸井 僕一人で考えていたら、そうはならなかった。チームが育っていったプロセスが、このアースボールにつまっているので、僕はとっても機嫌がいいんです。

岡田 このアースボールは、もうワールドカップで使ってもらったらいいですね。

糸井 今日、岡田さんと会って何を話そうかと一つ考えていたのは、岡田さんはグローバルとローカルが完全に“一緒くた”になっているじゃないですか。それは今の日本で一番必要な発想だと思うんです。

岡田 僕はそんな意識もなくローカルでやってます。どれだけみんなが本気で感じているのかわからないけど、地球環境や気候変動だけではなく、いろんなことが不確かな時代でも地方には資産があるんですね。東京で大震災が起きて電気が止まってしまったら冷蔵庫の中のものは腐ってしまう。ところが地方へ行くと、海の幸、山の幸、水、空気とあって、そこに知恵さえあれば生きていけるんですよ。そう考えると、いろんなことが分散型になっていく中で、「生きる」ためにも地方は重要だと感じるようになりましたね。

【次ページ】 今、自分がいる場所は「バス停」だという感覚

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