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《現役引退から10年》日米で活躍したレジェンド・松井秀喜が林修に語ったパーフェクトな仕事と人生、そして今後のビジョンとは?

posted2022/11/02 11:00

 
《現役引退から10年》日米で活躍したレジェンド・松井秀喜が林修に語ったパーフェクトな仕事と人生、そして今後のビジョンとは?<Number Web> photograph by Shiro Miyake/Takuya Sugiyama

(PR:サントリー)スペシャル対談はニューヨークの松井秀喜と東京の林修をリモートでつないで行なわれた

text by

渕貴之

渕貴之Takayuki Fuchi

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Shiro Miyake/Takuya Sugiyama

様々なゲストを招き、それぞれの考える「パーフェクト」に迫る『林修のパーフェクト対談』。今回はNumber特別編として、林にとって“現役時代から一番応援していた選手”がニューヨークから登場。

 松井さん、ご無沙汰しています。今どちらにいらっしゃるんですか。

松井 お久しぶりです。ここはニューヨークです。

 お昼時ですね。今日は「パーフェクト」というキーワードをもとに、いろいろとお話をお聞かせ願いたいと思います。松井さんは星稜高校のときに甲子園で注目され、プロ入り後も長くチームの主軸を務め、メジャーでも名門中の名門で活躍するという現役時代を過ごしてこられた。ずっとプレッシャーのかかる立場でプレーされてきた松井さんにとって、「パーフェクトな仕事」とはなんでしょうか。

松井 私はやはり野球で考えますが、自分の成績というより、チームメイトやファンに自分の存在を喜んでもらうことです。プレッシャーはもう受け入れるしかない。試合に入ったらプレーに集中して結果を出すのはもちろんですが、自分の存在によって、いろんな人を幸せにできれば、パーフェクトに近づけるんじゃないかと思います。

 それはつまり、松井さんがお考えになる理想の野球選手像ですね。

松井 もちろん、選手としての能力が高いことにも価値はありますけど、野球はチームスポーツですからね。プレーヤーとしての実力とチーム全体を見る視野の広さを兼ね備え、その幅の広い選手がパーフェクトな選手じゃないかと思います。

 松井さんの存在感が際立った2009年のワールドシリーズは、いまだに語り継がれる名勝負でした。

松井 たまたま、いいプレーができたのですが、私の野球人生の中でも一番大きな喜びだったんじゃないかと思います。

 では「パーフェクトな人生は」と問われたら、どうお答えになりますか。

松井 うーん、それは自分が死ぬ間際にわかるかもしれない。いまはまだ、明確な答えはないような気がします。

 そうですよね(笑)。でも、松井さんを悪く言う人って本当にいないんです。僕は人の評価っていうのは能力だけじゃなく、人間性も大事なんだって松井さんから学んだと思ってますから。

松井 人間性って自分ではわからないですけどね。ただ、人に喜んでもらいたいという気持ちは、ずっと前から持っていました。

 ご自身が父親になって変わったことはありますか。

松井 現役引退してすぐに長男が生まれたんです。それまでは常に野球が最優先だったのですが、今はもう何より家族優先に変わりました。あとは、自分が子どものときのことを思い返すことが増えました。

 そういうものですか。

松井 はい。子どもの年代の頃、自分はどうだったかと、記憶をたどるようになりました。

 そうやって記憶を重ね合わせたりする息子さんに、父親として見せたい姿のイメージはありますか。

松井 子どもたちは私の現役時代をまったく知らない。それがいいと思う部分もありますし、見せたかったなと思うこともある。もうかなわない夢ですけどね。ですから、こういう姿を見せたいという具体的なイメージはありません。ただ、正しいと思うことを伝えたいと考えています。

 お子さんは野球をされるのですか。

松井 今、していないですね。野球をやってほしいかどうか、私にはこだわりはありません。本人が興味を持ってやりたいなら、もちろん応援しますけど。

 それもまた松井さんらしい。ところで、さっきから飲んでいただいているビール、「パーフェクトサントリービール」という糖質ゼロのビールなんです。

松井 糖質ゼロって信じられないけど、すっきりしていて、コクもしっかりある。とてもおいしいです。私みたいな中年のおじさんには非常にありがたいですね。

 いやいや、今でも現役に戻れそうな感じですよ。

松井 もう引退して10年ですよ。だいぶ、おじさんの方に来ました(笑)。

 アメリカに行かれてから食生活は変わりましたか。

松井 やはり日本食がどうしても少なくなります。特に野球をやっていた頃は、遠征に行くと日本食にありつけないことも多かったですし。でも、引退してからは夜は炭水化物をあまり摂らないとか、甘いものを食べないとか、食事の内容を変えました。

 ほう。お酒の量も変化しましたか。

松井 あまり変わっていないですね。現役の頃から外では多少飲みますけど、家ではたまにビールとかワイン、ウイスキーを楽しむ程度です。

 炭水化物や甘いものを気にされているということですが、やはり糖質は気になりますか。

松井 気になりますね。運動量がだいぶ減りましたので。現役時代と同じように食べると、絶対に太っちゃう。だからなるべく、糖質とかカロリーを抑えるよう気をつけています。

 ということは、糖質ゼロで飲みごたえもしっかりあるビールとくれば……。

松井 本当にありがたいです。今の自分の食生活にぴったりだと思います。

 このビールの開発者は僕らよりずっと若い方なんですが、なんでも5年かけて約350回の試験醸造を試して、この味わいにたどり着いたそうです。

松井 すごい努力ですね。新しい感覚というか、これまでにない味わいをパーフェクトサントリービールに感じます。改善に改善を重ねて、こういう素晴らしい味にたどり着いたんでしょうね。飲む人間としては非常にありがたいです。

 普段はアメリカのビールを飲まれていると思うのですが、日本のビールはいかがでしょうか。

松井 やっぱり、日本のビールのほうが好きですね。体が覚えているというか、馴染みの味というか。

【次ページ】 ビジターをビールでもてなすアメリカならではの文化。

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