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羽生結弦の“ある行動”で記者とカメラマンが笑顔に…現地で見た、決意表明会見の“テレビ中継には映らなかった真実”「困ったような笑顔で…」―2022上半期 BEST5 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byAsami Enomoto

posted2022/09/22 17:00

羽生結弦の“ある行動”で記者とカメラマンが笑顔に…現地で見た、決意表明会見の“テレビ中継には映らなかった真実”「困ったような笑顔で…」―2022上半期 BEST5<Number Web> photograph by Asami Enomoto

7月19日に行われた羽生結弦の会見。明るく気遣いのある、いつもの羽生の姿がそこにあった

湿り気や惜別の感は一切なかった

 そうした時間と空間は、競技生活から離れることを告げる特別な場であり、でも、誤解を恐れずに言えば、どこか「いつも」のようでもあった。

 アスリートの引退会見は、どうしても、どこか湿り気を含んできたり、惜別や寂寥の感に包まれがちだ。

 でも、それらとは無縁のようだった。今なお進化し続けるアスリートたる姿と、さらに高みを目指す意思あればこそだった。だから、去り行く人をおくるような惜別の空気は生まれなかったし、羽生の話が進むにつれ、次へ向けた決意表明の時間という色がより深まり、かつてなかったような会見が形となって表れたのだ。

記者もフォトグラファーも笑顔になった瞬間

 会見が終わったあと、フォトセッションに移り、いくつものパターンの撮影のあと、フィギュアスケートらしさのあるポーズのリクエストがあった。

「えー」

 困ったような笑顔で少し考えた羽生は、『SEIMEI』のポーズなどでにこにこと応えてみせた。その様子を見守るメディアの人たちの表情にも、フォトグラファーの人の中にも笑顔がこぼれた。

 その明るい空気こそ、この記者会見を、羽生のこれからを象徴しているようだった。

 すべてを終えた羽生は、壇上で「ありがとうございました!」と挨拶すると、会場を去り際にももう一度、「ありがとうございました!」と声を発した。

 見慣れた羽生の姿がそこにあった。

撮影=榎本麻美

2022年上半期 フィギュアスケート部門 BEST5

 

1位:羽生結弦の“ある行動”で記者とカメラマンが笑顔に…現地で見た、決意表明会見の“テレビ中継には映らなかった真実”「困ったような笑顔で…」

https://number.bunshun.jp/articles/-/854598

 

2位:「結果と注目度の差に自分がついていけなかった」本田真凜21歳が振り返る“浅田真央2世と言われたジュニア時代”《特別グラビア》

https://number.bunshun.jp/articles/-/854597

 

3位:7歳上の浅田真央が「昌磨君はフィギュアに来なよ」宇野昌磨、浅田、安藤美姫…なぜ日本の名フィギュアスケーターは愛知から生まれるのか?

https://number.bunshun.jp/articles/-/854596

 

4位:《独占インタビュー》引退・宮原知子24歳が明かすプロスケーターとしてのこれから「本格的なフラメンコで滑りたい」「医学にも興味」

https://number.bunshun.jp/articles/-/854595

 

5位:羽生結弦の振付師「『プロ転向おめでとう』と連絡したら、すぐに彼から…」シェイリーン・ボーンが振り返る「ユヅは自分の『声』を持っていた」

https://number.bunshun.jp/articles/-854594

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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