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千代の富士「若貴ブームは2人だけど、ウルフフィーバーは俺1人」SNSで再脚光を浴びた大横綱の肉体美と“視聴率65.3%”の伝説―2022上半期 BEST3

posted2022/09/20 17:00

 
千代の富士「若貴ブームは2人だけど、ウルフフィーバーは俺1人」SNSで再脚光を浴びた大横綱の肉体美と“視聴率65.3%”の伝説―2022上半期 BEST3<Number Web> photograph by Getty Images

現役時代の千代の富士(1983年九州場所)。上半身にまとった“筋肉の鎧”、そして鋭い眼光と、他の力士とは明らかに異なる圧倒的なオーラを放っていた

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荒井太郎

荒井太郎Taro Arai

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2022年の上半期(対象:4月~8月)まで、NumberWebで反響の大きかった記事ベスト3を発表します。相撲部門の第1位は、こちら!(初公開日 2022年5月8日/肩書などはすべて当時)。

「カッコイイと思って思わず保存したけど、なんて言う名前の力士なんですかね? 無知ですみません」

 2枚の写真が添付された、あるツイートをきっかけに、40代半ば以上の世代ならおそらく誰もが知っているかつての大横綱が最近、SNS上で大きな話題となった。

 キリっと引き締まった表情の目からは鋭い眼光が放たれ、力感たっぷりに両こぶしを握って仕切るときの胸や肩から上腕にかけての筋肉の隆起は、まさにギリシャ彫刻を思わせる美しさ。写真からでもピンと張り詰めた緊張感が伝わってくる。横綱土俵入りの雄姿も凛々しく、思わず惹き込まれてしまうほどだ。

 件のツイートに対し、ファッションモデルの秋元梢さんが「うちの父です」と返信したことでバズり始め、千代の富士ファンと思しき人たちからは「小柄だけど強くてかっこよかった」「この力士のおかげで相撲好きになりました」といった往時を懐かしむメッセージが続出した。

 現役引退からは30年以上が経ち、すでに故人となってしまったが、この投稿者のように千代の富士を知らない世代で、なおかつ普段は相撲を全く見ていないであろう人をも魅了するほどの圧倒的なオーラを、“ウルフ”と呼ばれた大横綱は今も放ち続けている。

ニックネーム“ウルフ”の由来とは?

 第58代横綱千代の富士は昭和50年代中盤から平成初期にかけて活躍し、優勝回数は白鵬、大鵬に次ぐ歴代3位の31回。53連勝は昭和以降、双葉山の69連勝、白鵬の63連勝に次ぐ。平成元年9月には角界初の国民栄誉賞を受賞し、翌年には史上初の通算1000勝を達成した。通算勝利数1045勝、幕内通算807勝という前人未到の記録(いずれも当時。後に魁皇と白鵬が更新)を樹立し、平成3年夏場所中に35歳11カ月で引退。全盛期でも183センチ、127キロという体格は当時としても小兵の部類に入り、“小さな大横綱”とも言われた。

【次ページ】 初優勝時の瞬間最高視聴率は65.3%を記録

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