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「高校野球が全国で一番強いのはどこ?」夏の甲子園・都道府県別「勝利数ベスト5」…3位は兵庫、2位は大阪、では1位は?《最新データで“平等な順位“も算出》―2022上半期 BEST5

posted2022/09/18 11:01

 
「高校野球が全国で一番強いのはどこ?」夏の甲子園・都道府県別「勝利数ベスト5」…3位は兵庫、2位は大阪、では1位は?《最新データで“平等な順位“も算出》―2022上半期 BEST5<Number Web> photograph by BUNGEISHUNJU

東京が2校代表になって以降(1978年~)、斎藤佑樹を擁する早稲田実業(2006年)など、東京は夏の甲子園で6度優勝している

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岡野誠

岡野誠Makoto Okano

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2022年の上半期(対象:4月~8月)まで、NumberWebで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。高校野球部門の第3位は、こちら!(初公開日 2022年8月17日/肩書などはすべて当時)。 

 東京の“2校代表”を考慮すると、順位は変動するのか――。『夏の甲子園』過去103大会における都道府県別勝利数ランキングを算出すると、ベスト5は1位・東京182勝、2位・大阪179勝、3位・兵庫143勝、4位・愛知130勝、5位・神奈川128勝となった。しかし、この結果を見れば、高校野球ファンならずとも「2校代表の東京が有利になって当たり前」と突っ込みを入れたくなるだろう。そこで今回、“東京2校”の事情を踏まえた上でのランキングを作成してみた。(全3回の#2/#1#3へ)


※敬称略、名前は当時。時代による強豪県の移り変わりを明らかにするため、1915~47年(旧制中学時代)を『年代1』、1948~77年(新制高校移行)を『年代2』、1978~99年(全47都道府県常時出場)を『年代3』、2000~21年(全47都道府県常時出場2)を『年代4』と分けた。なお、2020年第102回大会の交流試合の勝敗は含めない。

単純に数えれば“東京1位”。では勝率は…?

  年代別の順位変遷を加えた『夏の大会 都道府県別勝利数ベスト5』は以下になる。

1位 東京 182勝(7位→ 14位→ 1位→ 1位)
2位 大阪 179勝(8位→ 1位タイ→ 2位→ 2位)
3位 兵庫 143勝(1位→ 7位タイ→ 4位タイ→ 8位)
4位 愛知 130勝(4位→ 3位→ 8位→ 20位タイ)
5位 神奈川 128勝(28位→ 4位→ 3位→ 3位)

 東京は1974(昭和49)年から東西の2校代表になった。主にそれ以前の成績を含む『年代2』では14位と強豪とは言い難かった。しかし、2校出場以降の『年代3』『年代4』では共に1位になった。東京が1校多いため、勝利数ではなく勝率で都道府県の順位を出すべきとの意見もあるだろう。過去103大会の勝率順位は以下になる。

【夏の甲子園「都道府県別勝率」ベスト10】※勝率の「毛」は四捨五入
1位:6割6分8厘 179勝89敗0分 大阪(勝利数2位)
2位:6割3分9厘 122勝69敗1分 愛媛(勝利数8位)
3位:6割3分1厘 128勝75敗0分 神奈川(勝利数5位)
4位:6割1分7厘 127勝79敗1分 和歌山(勝利数6位)
5位:6割1分3厘  98勝62敗0分 高知(勝利数10位タイ)
6位:6割0分7厘 119勝77敗1分 広島(勝利数9位)
7位:5割9分8厘 143勝96敗0分 兵庫(勝利数3位)
8位:5割9分6厘  87勝59敗0分 奈良(勝利数13位タイ)
9位:5割8分6厘 130勝92敗0分 愛知(勝利数4位)
10位:5割7分7厘 71勝52敗0分 沖縄(勝利数19位)

 東京は182勝140敗1分の勝率5割6分5厘で、12位とベストテン圏外になる。2校代表制の恩恵に与っているだけで強くないのだろうか。たしかに勝率でのランキング作成は1つの方法ではある。しかし、実態には近づけない。なぜなら、2校が出場すれば必然的に敗戦数が多くなり、何度も勝ち続けない限り、全体の勝率は低くなるからだ。

【次ページ】 西東京、東東京を“独立させて”順位を出すと…

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