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大久保嘉人「原点は、団地だった」~日本一のストライカーを育てた住まいに迫る~

posted2022/07/28 11:00

 
大久保嘉人「原点は、団地だった」~日本一のストライカーを育てた住まいに迫る~<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

text by

松本宣昭

松本宣昭Yoshiaki Matsumoto

PROFILE

photograph by

Hideki Sugiyama

 原点は、団地だった。大久保嘉人は断言する。

「あの練習がなければ、絶対プロにはなれなかった」

 小学6年生まで住んだ、福岡県京都郡苅田町の団地。その敷地内の壁に向かって、大久保少年が力強くサッカーボールを蹴る。跳ね返ってきたボールを止める。再び蹴る、止める。蹴る、止める。すっかり日が暮れても響き続けるボールの音は、いつしかこの団地の名物になっていた。

「よっくん! うるさいよ(笑)」

 近所のおばちゃんが窓を開けて、一言。でも、その目は優しかった。住民の誰もが、必死でボールを追いかける少年を温かく見守っていた。

 団地で培った正確なキックを武器に、J1リーグ歴代最多の191得点。ゴールを決めるためのポジショニングも抜群だった。そんな“点を取る場所探し”のプロは、自身の“住まい探し”でも優れた嗅覚を発揮してきた。

 中学から長崎県・国見町で下宿生活、国見高校時代は寮生活、プロ入りしてからは大阪、スペイン、ドイツ、神戸、神奈川、東京、静岡……。引っ越しは、自分でも数えきれないほど経験してきた。そのたびに、ストライカーは物件情報を念入りに探し、自ら不動産屋を回って“新天地”を決めてきた。

「たとえ試合に負けてイライラしていても、家に戻って家族の顔を見ると『あぁ、帰ってきた~』ってほっとして、気持ちがリセットできる。そういう大切な場所だから、ちゃんと決めたいんですよ。お風呂は広めで、水回りは綺麗なところがいいなとか。自分の目で直接見ないとわからない。だからできる限り内覧もして決めるんです」

大阪で始まった初めての“主夫”生活

 2021年、セレッソ大阪に復帰する際は、特に念入りに物件を探した。当初は単身赴任するつもりだったが、小学4年生の三男・橙利くんの「俺もパパと一緒に行く!」宣言によって、父と子の2人で生活することになったからだ。

「僕が遠征で大阪を離れる期間は、知り合いに橙利を預かってもらうことになります。だから、住む街は決まっていたんです。その地域の中で、物件を見つけなきゃいけない。とにかくスマホで探しまくって、良さそうな物件があれば、すぐに電話する。最後の最後に、1件見つかったんですよ」

 15年ぶりの大阪生活は、初めての“主夫”生活の始まりでもあった。それまでは妻・莉瑛さんに、家事も、4人の息子たちの育児も丸投げしていた。

「莉瑛のすごさを痛感しましたね。洗濯も、食器洗いも、とにかく面倒くさい。それを毎日やっているんですから。料理に関しても、『なに食べたい?』って聞いたときに、『なんでもいい』って返されるのが、一番大変なんですね。献立を考えるのが、これほど難しいなんて知らなかった」

 それでも、やると決めたらとことんやる。後回しにしたら、もっと面倒くさくなるから、食事が終わればすぐに食器洗い。洗濯物も溜め込まず、帰宅したらまず洗濯機へ。料理も、自分が食べたいメニューに果敢に挑んだ。

「太刀魚の煮付け。食べたくなったんですよ。骨を取り除くことも大変だったし、味付けも調味料をどれくらい入れればいいかわからない。でも、YouTubeを参考にしながら適当にやりました。ミスったとしても、食べられればいいやって」

家族に現役引退を報告すると……

 大阪での日々を重ねるごとに、父の“主夫力”は増し、息子はどんどん逞しくなった。

「洗濯にしても協力して、橙利が洗濯物を広げて、僕がベランダに干す。時間がないときは浴室乾燥機を使ったり、どうすれば効率よく家事ができるか部屋の使い方も工夫するようになりました。今まで何もできなかった橙利が、サッカーの練習で泥だらけになったソックスを自分で水洗いしたり。成長したなー、って。そうやって家事を終えて、リビングでバラエティ番組を見ながら2人で笑っている時間が、一番リラックスできて楽しかった。橙利も大阪での二人暮らしが楽しかったんでしょう。僕が家族に現役引退を報告したときなんか、『パパ、あと1年だけやって。お願い!』って言ってきましたからね(笑)」

 これだけ多くの地域に移り住んできた“物件探しのベテラン”だから、当然、UR賃貸住宅のことも知っている。

「礼金も手数料も更新料も保証人もなしって、すごいですよね。サッカー選手だって、まず確認するのは礼金や手数料も含めた値段ですから。特に家計を管理している奥さんたちから見れば、めちゃくちゃ魅力的ですよ」

 UR賃貸住宅が若い子育て世代から高い支持を得ている理由の1つが、立地の良さだ。スーパーや公園に近い物件が豊富に揃っている。

「橙利と2人で住んでみて、その大切さは痛感しました。大阪の家の近くにもスーパーや商店があって、毎日、『今日の夜ごはん、何にしよっか?』って話しながら買い物をする。それが良いコミュニケーションの時間になりました。長居公園が近くにあったのも良かった。橙利は毎日、長居公園で遊んで、サッカーの練習もして。僕の試合があれば橙利は歩いて観に来れる。あの環境があったからこそ楽しく生活できたと思います」

住宅を探す子育て世代の人たちへアドバイス

 敷地が広く、緑が多い物件が充実しているのもUR賃貸住宅の魅力だ。“団地育ち”の大久保も、深く頷く。

「僕が子供の頃に住んでいた団地は、わりと敷地が狭くて。当時、妹の自転車の練習を手伝っていたら、(停まっていた)車にぶつかったことがあるんです(苦笑)。URさんのように、歩行者と車の通る道が分けられていて、子供が思いっきり遊べるほど広い敷地があれば、最高ですね。家でゲームばかりしていた子でも、外に出たくなるはず。自由にDIYができる物件もあるんですか? 僕もやってみたい願望はあるんですけど、まだやったことがない。もし子供たちと家具なんかを手作りしたら、全員ハマるでしょうね」

 団地でボールを蹴り続けた少年は、あらゆる環境で4人の子供たちを育てながら、日本一のストライカーになった。その経験を踏まえて、住宅を探す子育て世代の人たちにアドバイスするとしたら?

「自分と家族にとって、一番落ち着ける家を探すことでしょうね。今は戸建てに住んでいますが、気づくと狭いスペースに家族全員で集まっていることがほとんど(笑)。常に家族の顔が見えて、いつでも触れ合えるような空間がいい。スペインではプール付きの豪邸に住みましたけど、広すぎて、どこで過ごしていいかわからなかった(笑)。あらためて、日本の住宅の良さを痛感しました。好みは、人それぞれだと思います。URさんのように、いろんなタイプの物件があれば、きっと直感で『ここ、落ち着く!』って家が見つかると思いますよ」

アンケートにご協力お願いします!(所要時間1分)

UR賃貸住宅は、「礼金ナシ」「仲介手数料ナシ」「更新料ナシ」「保証人ナシ」。新婚世帯は最大3年間、子育て世帯は最大6年間、新婚世帯から子育て世帯に切り替えた場合 は 最大9年間、家賃の20%(上限2万5000円)をサポートする「子育て割」など、ライフスタイルに合わせた制度も充実。マンションタイプやタワーマンションタイプなどいろいろな種類の物件が揃っています。家賃払いでPontaポイントも貯まります。

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