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[古巣幹部は語る]冨安健洋「ボローニャで“モネ”になった2年間」

posted2022/05/07 07:04

 
[古巣幹部は語る]冨安健洋「ボローニャで“モネ”になった2年間」<Number Web> photograph by Getty Images

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弓削高志

弓削高志Takashi Yuge

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アーセナルで加入直後にレギュラーを勝ち取り、日本代表では攻守の鍵を握るまでになった23歳。その飛躍の裏には、昨夏まで2年間を過ごしたイタリア・ボローニャでの充実した日々があった。

 もし、冨安健洋の出生地が九州・福岡ではなくイタリアだったなら、彼はアッズーリ(イタリア代表)に文句なしで選出されていたのではないか――。

 彼がセリエAでプレーした2年間、取材をしながら頭の片隅にいつもそんな考えがあった。ボローニャで冨安を鍛えた闘将シニシャ・ミハイロビッチは、リーグ戦でのある完封試合の後、感嘆しながら彼をこう評したことがある。

「サイドバックとして右も左もできるし、もちろんセンターバックもやれる。両足が使えてスピードがあり、空中戦で頭も使える。戦力としてかなり重要な選手だ。日本人とは思えん」

 2019年夏、セリエA挑戦を始めた冨安は、EU圏外出身の若手新人としては異例の開幕スタメンを勝ち取ると、瞬く間にチームの中心となった。世界的ストライカーを揃えたユベントスら強豪クラブの攻撃陣を相手に健闘を続け、守備の国でリーグ屈指の右SBとして高評価を獲得。飛躍的成長を遂げた彼は昨夏、プレミアリーグの名門アーセナルによって移籍金約30億円で獲得された。

 新天地でもすぐに定位置を確保したが、年明けからはふくらはぎ負傷による欠場が長引き、3カ月以上も実戦から遠ざかった。だが、4月23日のマンU戦で復帰。アーセナルのミケル・アルテタ、カタールW杯を控える日本代表の森保一という2人の指揮官にとって心待ちにした瞬間だったろう。

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