第98回箱根駅伝出場校紹介BACK NUMBER

原監督「入学した時はそれほど…」青山学院大学の”たたき上げ世代”からエースが誕生した理由〈第98回箱根駅伝〉

posted2021/12/23 11:00

 
原監督「入学した時はそれほど…」青山学院大学の”たたき上げ世代”からエースが誕生した理由〈第98回箱根駅伝〉<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

前回大会、青学大・近藤幸太郎は7区3位と好走して復路優勝に貢献した

text by

生島淳

生島淳Jun Ikushima

PROFILE

photograph by

Yuki Suenaga

98回目の開催を目前に控えた、東京箱根間往復大学駅伝競走。2022年1月2日、3日の箱根路で21チームの激戦が繰り広げられる。各チームの戦力を、たゆまぬ努力でメンバー入りを果たそうとしている「たたき上げ」の選手を中心に紹介しよう。

青山学院大学

第97回箱根駅伝(前回大会):総合4位
14年連続、27回目

Key person of the TEAM:近藤幸太郎

「今年の3年生は、入学した時はそれほど期待をかけていたわけではなかったんです。他校と比べても、特に秀でていたわけではないですよ。ところが、上級生になった今季、みんなスピードがあるだけでなく、強さも身につけてくれました。まさに、たたき上げの学年と呼んでもいいんじゃないでしょうか」

 2年ぶり6回目の総合優勝を狙う青山学院大学の原晋監督は、そう言って頬を緩ませる。2019年に入学してきた現在の3年生は、今季の青学大の屋台骨を背負って立つ存在だ。

3年生にただひとつある共通項とは

 12月10日に発表された箱根駅伝のチームエントリー16人のうち3年生は8人と、実に半数を数える。原監督は言う。

「性格、レース運びも多士済々の学年です。中でも、今年に入って5000m、10000mの青学大記録を更新した近藤幸太郎がグンと伸びてきました。彼は高校時代の実績はさほどありませんし、まさに、たたき上げのエースです。すでに他校のエースに引けを取らない学生長距離界を代表するランナーに成長していると思いますよ。

 他にも、今季に入ってケガから復活してきた岸本大紀は『駅伝力』があり、出雲駅伝のアンカーでチームを2位に引き上げてくれた横田俊吾は、ラストスパートのキレはないけれど、粘り強い。西久保遼は、今季の関東インカレ2部のハーフマラソンの優勝者。持ち味はそれぞれ違いますが、ただひとつ共通項があるとするなら、練習を継続する重要性を身にしみて感じている学年、ということでしょう」

 1年生の時に2区を走り、区間5位の好走を見せて総合優勝に貢献した岸本はこう話す。

【次ページ】 近藤が振り返る全日本大学駅伝での失敗

1 2 3 NEXT

ページトップ