Sound Mind, Sound Body 2021年夏、心と身体が輝いた瞬間BACK NUMBER

2人のメダリスト――レスリング須﨑優衣と競泳・本多灯がオリンピックで最高の結果が出せた理由。(後編)

posted2021/09/24 11:01

 
2人のメダリスト――レスリング須﨑優衣と競泳・本多灯がオリンピックで最高の結果が出せた理由。(後編)<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama(portrait)

ともに初めてのオリンピックでメダルを獲得した須崎(左)と本多

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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Takuya Sugiyama(portrait)

 オリンピックで輝いた2人の話は、オリンピック本番だけでなく、コロナ禍で1年延期された時間をどう有意義に過ごせたかという点にも及んだ。

本多 この春からだけではなく、思い返せば、オリンピックが1年延期になったことがメダルにつながったと思います。延期が決まった翌月に代表選考会の日本選手権を控えていましたが、当時は、オリンピックに出られるかどうか分からないくらいの成績だったんです。延期が決まったとき「この時間をいかそう」と思いました。

須﨑 当初は(2020年)3月の終わりにアジア予選が予定されていて、そこに向けて準備していました。延期になったと聞いて、「まだ若いし強くなれるチャンスだ、プラスに考えよう」と思い直しました。

コロナ禍で練習休止期間中に感じた思い

本多 幸い、練習できない期間もそんなに長くなかったので、強化にもそこまで支障が出なかったです。

須﨑 私はマットでの練習は2カ月くらいできませんでした。久しぶりに再開したときはほんとうに楽しくて。あらためてレスリングは人生そのもの、大切な存在だと思いました。

本多 僕も水泳が好きでやってきたので、2、3週間泳げない時期が続いたら、「泳ぎたい」と思ったでしょうね。身体を動かすことがけっこう好きだし、スポーツすることは素晴らしいことだと思っています。

――アシックスは「Sound Mind, Sound Body(健全な身体に健全な精神があれかし)」というブランド・スローガンを掲げています。どうお感じになりますか。

須﨑 身体を動かすことによって身体の健康にもつながるし心にもつながりますよね。落ち込んだときとかそういうときこそ身体を動かすことで心も健康になりますね。

本多 もし水泳をやっていなかったら、僕は完全なニートだった(笑)。

須﨑 私もレスリングがない人生は考えられないですね。

本多 考えられないですよね。泳ぐのはご飯食べるのと一緒というくらいの存在です。

須﨑 身体の一部というか自分の大半を占めてる、というくらい。

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