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川﨑宗則「僕が走り続けられる理由」【尽きない情熱を語る】

posted2021/04/01 11:00

 
川﨑宗則「僕が走り続けられる理由」【尽きない情熱を語る】<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

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Hideki Sugiyama

抜群のスピードを武器に、プロ野球の世界で戦うこと21年。永遠の野球少年が脚のケアにおいて、大切にしていることとは。

 川﨑宗則はもうすぐ40歳になろうという今も、野球への情熱を持ち続けている。それはプロ野球選手になった18歳の頃と比べても、まったく変わっていない。

 しかし、体の状態は18歳と今、決して同じではない。

「若い頃は、ウォーミングアップもリカバリーもいらないと思っていました。寝なくたって、次の日のパフォーマンスは全然落ちなかった。でも、今は違います。故障もたくさん経験したし、疲労回復にも時間がかかる。その分、試合の前と後のケアに時間を費やすようになりました」

 プロ野球選手としては細身の体格ながら、抜群のスピードを武器に荒波を渡ってきた。2003年、プロ4年目でレギュラーに定着すると、翌2004年は遊撃手として全試合出場を果たし、42盗塁で盗塁王を獲得。以後、遊撃守備と走塁技術でホークス、日本代表、メジャーリーグでポジションを確固たるものにしてきた。そのプレースタイルを支えてきたのは、自慢の脚だ。

「遊撃手にとって特に大事なのが、太腿の前部、大腿四頭筋です。常に低い姿勢で急停止、方向転換することになるので。長い距離を走ることよりも『ゴー、ストップ、バック』を試合の3時間、ずっと繰り返すことができる能力が必要になります。おかげで太腿は立派になりましたよ(笑い)」

短い距離のダッシュを重点的に

 ベテランと呼ばれる年齢に差し掛かり、脚力を維持するための工夫が必要になってきた。そのため、近年は短い距離のダッシュを自らに課している。

「同学年の内・外野手ではロッテの鳥谷敬選手、ヤクルトの青木宣親選手、阪神の糸井嘉男選手、中日の藤井淳志選手が現役で第一線にいる。彼らに共通しているのは走れること。スプリント系のトレーニングをしっかりやっているんだと思いますね。僕も50m、30mといった短い距離のダッシュを重点的にしています」

 一方で、がむしゃらに走るだけではパフォーマンスに繋がらないことも経験上、分かっている。特に野球は毎日のように試合があり、毎晩のリカバリーは欠かせない。

「今は半身浴、交代浴を行っています。ストレッチ、マッサージの回数も昔より増えたし、あとは美味しい食事と、ぐっすり眠ることですね。ベッドで横になって本を読みながら、眠くなったら自然と寝ます」

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