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村上宗隆×池江璃花子「日本一になるための体調管理」【スペシャル対談】 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byAsami Enomoto

posted2021/03/18 11:00

村上宗隆×池江璃花子「日本一になるための体調管理」【スペシャル対談】<Number Web> photograph by Asami Enomoto

2020年12月上旬、神宮球場にて。

2人に共通する、体調管理のポイント

池江 ただ、1年以上動いていなかったのに、肩の柔軟性が変わっていなかったんですね。スイマーって肩が柔らかくないとうまく使えないので、そこは変わらないんだなと思いました。野球はルールが難しくて、カラダだけじゃなく頭も使いそうですよね。

村上 そうなんです。打つためには筋力だけじゃなく、投手が投げてくるボールを予測するための頭や勘の良さも重要になるんですよ。競泳でも、レース中の駆け引きってあるんですか?

池江 けっこうありますよ。隣のレーンで序盤から飛ばしている選手がいたら、「いつバテるかな」と考えて自分のペースを配分しています。

村上 それは知らなかった、面白いですね。コンディショニングという点ではどうですか? 僕は太りやすい体質なのでオフシーズンは気をつけていますが、シーズン中は基本的に食べたいものを食べています。

池江 私も気を遣わずに食べます。お菓子もたくさん食べますね。体調管理という点では睡眠が大切だと思います。私は枕、ベッドを自分のカラダに合うものにしているのと、寝る前にヤクルトを飲むようにしています。ヤクルトを飲んで、そのまま眠りに就くようにしています。

村上 睡眠、大切ですよね。クラブハウスの冷蔵庫に入っているので、僕もヤクルトは必ず飲みますよ。ナイターの日は試合を終えて寮に帰ると12時を回っているので、すぐに眠りに就けます。

池江 この1年はいろいろあった年でしたね。2019年の12月に退院して、遊びたいとかいろいろ思っていたのですが、すぐに新型コロナウイルスで……。それでもこの状況の中でリフレッシュの仕方を編み出すことができたのはよかったと思います。結局、泳ぐことがリフレッシュにつながるんです。泳ぎ始めたとき、練習はきつくても、みんなと会って話したり、それで気持ちを切り替えられました。

村上 シーズンが始まれば、もう野球が常に頭にある。前の日、ミスして負けたり、打てずに負けても、野球のミスは野球でしか取り返せないので、そういう思いで1年間やっていました。2020年は今までやってきた当たり前のことが当たり前じゃなくなり大変でしたが、その中で僕はプロ野球選手として臨機応変に、しっかりその状況に合わせることができたと思います。でも僕がレギュラーに定着したこの2年間、チームは最下位で悔しい思いをして責任を感じたので、今年は何とか優勝してチームメイト、ファンの皆さんと喜びたいです。

池江 2020年が終わって新しい年を迎えましたが、今年は水泳に集中できる年にできたらいいな。昨年は病気のこともあってカラダに気を遣いながら取り組んでいましたが、本格的に2024年のパリオリンピックへ向けて始動しなきゃいけないと感じています。まだ自分の水泳人生としては今始まったばかりという感覚なので、本気で試合に臨んで、まずは今年のうちにまた日本一に戻りたいという気持ちです。

村上 鳥肌が立った。僕も頑張ろうという気持ちになりました。

池江 お互い、頑張りましょう。

村上 そうですね。もっと頑張ります。

提供:ヤクルト本社(https://www.yakult.co.jp/
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