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【2021年初戦で逆転優勝】女子ゴルフ黄金世代・小祝さくらの意識を変えた“栄養サポート”とは

posted2021/03/15 10:30

 
【2021年初戦で逆転優勝】女子ゴルフ黄金世代・小祝さくらの意識を変えた“栄養サポート”とは<Number Web> photograph by Atsushi Tomura/Getty Images

開幕戦となった「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」(3/4~3/7)で逆転優勝を果たした小祝さくら

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雨宮圭吾

雨宮圭吾Keigo Amemiya

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Atsushi Tomura/Getty Images

[提供:株式会社 明治]

 プロゴルファーの1日は長く、そのシーズンもまた長い。

 日本各地や海外を転戦しながら、時には夜が明ける前から準備を始め、ラウンドを終えても日が暮れるまで練習し続ける。国内の女子ツアーであれば、そんな生活が3月の開幕から11月いっぱいまで繰り返される。

 肉体こそが資本。アスリートとはそういうものだが、ゴルファーもいいプレーをするため、日々の練習に耐えるため、そして転戦しながら無事に戦い続けるために、肉体のコンディショニングが欠かせない。

 小祝さくらも自らの肉体に気を配りながらツアーで戦い続けている一人だ。しかし、彼女は以前の自分自身について少し恥ずかしそうにこう振り返る。

「プロになるまでは特に食事に気をつけていたことはなくて、好きなものを好きなだけ食べていました」

 渋野日向子や畑岡奈紗など現在の日本女子ゴルフツアーの中心勢力となっている1998年度生まれ、いわゆる「黄金世代」の一人。

 2019年にツアー初優勝を挙げ、昨年は生涯獲得賞金(国内)が2億円を突破した。これは黄金世代で一番乗りのスピード記録だった。新型コロナの影響で2020年と2021年は合わせて1つのシーズンとなったが、“前半戦”となる2020年を終えて賞金ランキング4位。9月のゴルフ5レディスではツアー2勝目を挙げた。

「実は2018年の同じ試合、同じ会場でプレーオフの末に申ジエプロに負けた悔しさを持っていました。相性がいいコースでもあったので、初めから優勝を狙っていて実際に勝つことができた。プロ3年目の成長を感じることができました」

2年間1試合も休まず出場したタフネスぶり

 弱肉強食のツアーの世界、競争の激しい黄金世代の中でもひときわ安定したパフォーマンスを見せ、着実に実績を積み上げてきた。

 そして2021年の初戦となったダイキンオーキッドレディスでは、最終日最終ホールまでもつれ込んだ激しい優勝争いを制して、逆転でツアー3勝目を勝ち取った。

 普段のささやかな息抜きは、K-POPの動画を見たり、パズルを作ったりすること。彼女と接した誰もがそのほんわかとした物腰、佇まいに強い印象を受けるはずだが、反面、ツアーでは意外な“鉄人”ぶりを見せている。

 2018年、2019年は1試合も休むことなく皆勤出場、年間で110ラウンド以上をこなした。コロナの影響で6月まで開幕がずれ込んだ昨年もそのタフネスぶりは変わらず、開催された全ての試合に出場し、ツアー最多のラウンド数をマークした。

 そんな安定感と継続性を支えているのが、日々の食事と栄養面に対する気遣いである。

「シーズン中はどうしても外食が増えてしまうので、偏った食事をしないように、バランスよく食事することを心がけています。今年も毎週行われるツアーにいつも同じコンディションで出場できるように、食事面、トレーニング、練習を怠らずに頑張りたいです」

【次ページ】 小祝に提案した「栄養フルコース型」の食事

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