第97回箱根駅伝(2021)BACK NUMBER

3強の牙城を崩せるか。早大、順大、中大が備える「ダークホース」の条件。

posted2020/11/16 11:00

 
3強の牙城を崩せるか。早大、順大、中大が備える「ダークホース」の条件。<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

全日本大学駅伝では1区区間賞を獲得した順大・三浦龍司。箱根駅伝でも勢いをもたらすことができるか。

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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 箱根駅伝の前哨戦ともいえる全日本大学駅伝は、駒澤大学がアンカー勝負で6年ぶりの優勝を果たし、強さを見せつけた。箱根駅伝でも駒大を筆頭に2位の東海大学、3位の明治大学、そして駒大、東海大とともに「3強」の一角と目される青山学院大学が優勝争いの軸になるだろう。

 激烈な優勝争いはレースを盛り上げるが、ダークホースの存在も箱根駅伝には欠かせないエッセンスだ。今回は、どのチームがダークホースに成りえるのか。その存在になるためには、いくつか必要なポイントがある。

 まず、今季はハーフマラソンなどのロードレースが行われていないため、全日本大学駅伝の結果が一つの基準となる。注目すべきは全8区の各区間をトップで通過したチームだ。それはチーム力、個の強さを持っているという証明であり、その中にダークホースが隠れている。

 昨季の全日本大学駅伝で、各区間をトップで通過したチームは城西大学(1区)、東京国際大学(2区)、東洋大学(3区、4区、)、東海大学(5区、6区、8区)、青山学院大学(7区)だった。その後、箱根駅伝では東国大が大躍進し往路3位、総合5位になり、シード権を獲得した。

 今季は順天堂大学(1区)、城西大学(2区)、早稲田大学(3区、4区、5区)、東海大学(6区)、青山学院大学(7区)、駒澤大学(8区)が各区間をトップで通過している。今回は、どのチームが箱根駅伝で躍進するのか、おおよそ見当がつくはずだ。

特殊区間で計算ができるか

 2つ目は、大砲の存在だ。

 前回は國學院大學の浦野雄平、土方英和のダブルエースが大活躍し、往路2位、総合3位というチーム史上最高順位を実現した。東国大も2区で伊藤達彦が区間2位の走りで勢いをつけ、3区のヴィンセントにつなげて一時はトップに立つなど、総合5位に入った。大砲の存在がチームの能力を高め、チームを牽引し、勢いをつけてくれる。

 3つ目は、特殊区間の5区、6区に適任者、経験者がいるチームだ。

 特殊区間は、その適性と走った経験がものをいう区間。上り、下りに強い選手がいれば相手との差を詰め、開くことができる。また、平地区間に強さを持つチームであれば、特殊区間を「そこそこ」に収めておけば総合で勝負ができる。いずれにしても特殊区間で計算が立つ選手がいるチームは戦略上、優位に戦える。

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