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いい顔に迫る資生堂クロストーク「ONE ON ONE」
羽根田卓也(カヌー選手) × 吉岡里帆(女優)

posted2020/10/10 11:00

 
いい顔に迫る資生堂クロストーク「ONE ON ONE」羽根田卓也(カヌー選手) × 吉岡里帆(女優)<Number Web> photograph by SHISEIDO

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資生堂

資生堂SHISEIDO

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SHISEIDO

女優・吉岡里帆がアスリートと語り合い、「いい顔」の理由に迫るクロストーク。今回のゲストは、カヌー選手の羽根田卓也さん。穏やかな笑顔の下に静かな強さをたたえていました。

はじめは激流が怖かった

吉 岡 羽根田さんがトレーニングの一環として、クロスカントリースキーをされている映像を見たことがあるんですけど、普段はどんなトレーニングをされてるんですか?

羽根田 4月から9月ごろまでのオンシーズンはカヌーがメインで、週に6日はカヌーを漕ぎます。逆に11月から2月ごろまでのオフシーズンはカヌーを離れて、筋トレをしたり陸上トレーニングをしたりしますね。クロスカントリースキーはヨーロッパの強い選手がやっているのを見て、もしかしたらここに自分の伸びしろがあるんじゃないかと思って、スロバキアに渡った時にはじめました。他の競技をトレーニングに取り入れることをクロストレーニングと言うんですけど、自分は他のスポーツをやるのが好きだし、それが自分の競技に活きると思っているので、積極的に取り組んでいます。

吉 岡 幼少時代は器械体操をされてたんですよね。それはカヌーに影響していますか?

羽根田 はい、やっていてよかった競技の1つだと思います。やっていたのは7歳から10歳くらいまでで、その年齢は子どもがいろんな動きを覚える時期なんですよね。器械体操はたくさんの動きを含んだ競技なので、自分に子どもができたらその時期にやらせたいと思うくらいぴったりの運動じゃないかなと。カヌーをやる前に器械体操をやらせてくれた親にすごく感謝しています。

吉 岡 お父さまの存在は大きいですか? カヌーの世界に引っぱり出してくれたキーパーソンだと思うんですけど。

羽根田 引っぱり出してくれたというか、引きずり込まれたというか(笑)。父親は国体に出場するようなカヌー選手だったので、自分が一生懸命やってきたことを子どもにやらせたいという気持ちが強かったんだと思います。でも本格的にやりはじめた小学3年生のころは、楽しいことよりも辛いことのほうが多くて。それってよくないですよね。子どもに何かをやらせる時、楽しいことよりも辛いことのほうが上回ると、絶対に続かないよなと自分の経験から思います。

吉 岡 そういった時期を越えて、楽しさが上回るようになったきっかけはあるんですか?

羽根田 最初のころ、何がイヤだったかというと、激流が怖かったんですよね。普通はせせらぎから渓流に行って、次が急流で、それから激流という順序を踏むんですけど、僕はせせらぎからいきなり激流に連れて行かれて。

吉 岡 怖い!

羽根田 それを徐々に克服しはじめたのが中学1年か2年の時です。どんな激流でも怖くなくなったあたりから、逆に激流を求めるようになって、そこからは楽しくなりました。やっぱり激流を乗り越えた瞬間はすごく楽しいし、達成感もあるんです。激流は危ないけど、見るとワクワクするのは今も同じですね。

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