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中村敬斗、20歳の再出発を語る。
「考えられないくらい濃密な時間」

posted2020/08/22 11:40

 
中村敬斗、20歳の再出発を語る。「考えられないくらい濃密な時間」<Number Web> photograph by STVV

20歳にしてすでに日本、オランダ、ベルギーとプロ3カ国目の中村敬斗。恐れよりも闘争心で突き進む。

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了戒美子

了戒美子Yoshiko Ryokai

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STVV

 8月8日、ベルギーリーグは2020-21シーズン開幕を迎えた。今季からシント=トロイデンVVでプレーする中村敬斗は、9日のヘント戦に先発。3トップの左でプレーし、19分には強烈なシュートを放つなどしたが無得点で59分に退いている。チームは2-1で勝利した。

 欧州での2シーズン目をスタートさせた中村だが、昨季の開幕戦を迎えたのはシント=トロイデンVVではなく、隣国オランダのFCトゥエンテだった。

 FCトゥエンテに加入する直前の6月、中村はU-20W杯ポーランド大会に参加していた。4試合に出場したが、その全てが途中出場。得点の匂いを感じさせつつも、無得点に終わっていた。

印象的な気の強そうな表情。

 日本にとって最終戦となった決勝トーナメント1回戦で韓国に敗れたあと、中村はランダムに決まるドーピングコントロールの対象選手に選ばれた。検査には数十分の時間を要するので、終わった時にはチームメイトはすでにスタジアムを出ており、静まりかえったミックスゾーンに広報担当者とふたりでやってきて、無得点で大会を去る無念さについて語った。

「フィニッシュに関しては120%で練習をやってきたつもりでした。でも、こういう舞台で決められるか決められないかは練習だけではない、運とかメンタルとか全てそういうところを含めて、練習だけではないと思います」

 試合終了から少し時間があったものの、悔しさは全開のまま。気の強そうな表情を見せたのが印象的だった。当時はガンバ大阪に所属して2シーズン目の最中だったが、こうも言った。

「ガンバに帰りますが、具体的に今後については考えられないですね」

 練習だけでは得られない何かを掴むための決断。それが、FCトゥエンテへのレンタル移籍だった。

【次ページ】 オランダで好スタート、しかし……。

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