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野茂英雄を癒した「SUKIYAKI」。
25年前に感じた温かい野球の記憶。

posted2020/04/25 20:00

 
野茂英雄を癒した「SUKIYAKI」。25年前に感じた温かい野球の記憶。<Number Web> photograph by AFLO

野茂英雄のメジャー挑戦は決して万人に応援されていたわけではない。「SUKIYAKISONG」はその孤独を癒したものの1つだっただろう。

text by

笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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AFLO

野茂がドジャースを選んだ理由は?

 野茂に数あるオファーの中からドジャースを選んだ理由を聞いたのは入団の意思を固めたときのことだった。

「オマリーさんがいたからです」

 短い言葉に、当初はその真意がわからなかったが、シーズンが進むにつれ、その意味がわかるようになってきた。

 たったひとりで異国へ渡った野茂を励ましたいと『SUKIYAKI』を弾いたナンシーさんをはじめ、クラブハウス・スタッフの心遣い、周囲にはドジャーブルーの血が通った仲間たちがたくさんいた。そんな温かみを野茂は入団前にオマリーさんから感じ取ったに違いない。

『上を向いて~SING FOR HOPEプロジェクト』。「上を向いて歩こう」の曲を聞き、当時のドジャーブルーの心が走馬灯にように蘇った。コンピューター、数字ばかりが前面に押し出される今の野球とは違い、人と人とが触れ合い、ともに創造していく野球が25年前にはあった。その温かみが懐かしい。

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