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<日本体育大学准教授が教える>
身体づくりに必要なプロテインの力。

posted2020/03/26 10:00

 
<日本体育大学准教授が教える>身体づくりに必要なプロテインの力。<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

text by

福田剛

福田剛Tsuyoshi Fukuda

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Kiichi Matsumoto

春はトレーニングやランニングを始めるのに最適な季節。運動に必要な筋肉を成長させるために、どのように栄養を摂ればいいのか。トレーニング理論の専門家・岡田隆氏に聞いた。

 タンパク質を英語で言うとプロテイン(Protein)。これは古代ギリシア語で「欠かせないもの」を意味するプロティオス(Proteios)を語源とし、1838年にオランダの科学者が名付けたものだ。その言葉どおり人間の身体を構成する筋肉や内臓、血液、骨、皮膚、髪などはタンパク質が主成分。つまり人間は、今から約200年も前からタンパク質が身体に欠かせないものであることを知っていたのだ。

 そして現代において、タンパク質の重要性をよく知るのが、日体大で准教授としてトレーニング理論を研究する傍らボディビルダーとしても活躍する岡田隆氏だ。その磨き上げた肉体は科学的なトレーニングとプロテインによって作り上げられた。

「ウェイトトレーニングやランニングなどで身体に負荷をかけると筋肉を構成する筋繊維が化学的なストレスを受けたり物理的に壊れます。そうした筋繊維には、タンパク質を分解してできたアミノ酸を取り込んで、より太くなろうとする。これが超回復です。筋肉はこの超回復によって破壊される前よりも強く、大きくなるわけです。ということは日常的にトレーニングジムに通ったり、ランニングをしている人はタンパク質を多く摂った方が効率良く筋肉を成長させることができます」

高タンパク低カロリー食とサプリメント。

 厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準概要(2015年版)」では、18歳以上の男性は1日60g、18歳以上の女性は50gのタンパク質摂取を推奨している。しかし、これはあくまで一般的な数字、日常的にトレーニングを行なっている人は体重1kgつき1日2g、体重60kgであれば120gは摂取したいところだ。

「これだけのタンパク質を食事だけで摂るには、朝昼晩の3食しっかりと肉や魚、乳製品を食べるように意識しないと難しい。しかもかなりの量を食べるので、脂肪分や糖分といった栄養素も摂ることになり、太るリスクが高まります。高タンパクで低カロリー食となると、一番良いのは鶏のササミとむね肉なんです。この2つはほぼタンパク質でできているので理想的なのですが、さすがに持ち歩くのはボディビルダー以外は難しい(笑)。となると、足りない分はサプリメントで補うのがいいですね」

【次ページ】 食事で足りないものを補うのが目的。

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