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巨人、阪神、中日、DeNA、日本ハム。
オフシーズンの配信番組が面白い。

posted2019/12/13 10:30

 
巨人、阪神、中日、DeNA、日本ハム。オフシーズンの配信番組が面白い。<Number Web> photograph by HANSHIN Tigers

「虎視探々」でインタビュアーとなった渡部建さん(左)と近本光司。さまざまなコンテンツで今季を振り返りたい。

text by

谷川良介

谷川良介Ryosuke Tanikawa

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HANSHIN Tigers

 野球ファンにとって、冬の楽しみとは何だろう。

 長いシーズンが終わり、侍ジャパンの世界一も見届けた11月。この1年の戦いを“寸評”されるベストナインの発表も済んでしまうと、いよいよ本格的に退屈なオフが来たのだと実感する。FAも一段落し、ドラフトで一喜一憂したのが遠い昔のようだ。

 そんな野球ファンにとって、暇を持て余す時期にぴったりなコンテンツがある。1つの球団を追ったドキュメンタリーなど、NPBを特集したDAZNの配信番組だ。

 たとえば、巨人の長編ドキュメンタリー。

 戦いの裏側に迫った映像コンテンツは、今、ちょっとした流行りでもある。日本野球界では横浜DeNAベイスターズ、北海道日本ハムファイターズの作品が話題を集め、過去には海外スポーツチームの提供した質の高い映像が球団・クラブのブランド価値向上にひと役買っている。

原監督のさまざまな決断の真相。

 今回の作品は決して、単にシーズンのハイライトをまとめたものではない。

「今年」にかける思いを球団代表が語っていれば、4年ぶりに就任した原辰徳監督の決意や意気込みを語る姿も収録。シーズン中のさまざまな決断の真相まで含めて、改めてこの1年間が順風満帆ではなかったことが窺える。

 コーチ、選手、OB、スタッフ、記者、ウグイス嬢、ファンら、巨人を支え、見守った人々の声をハイライトシーンに織り交ぜた演出――。リーグ優勝までの軌跡が一気に甦ってくる。

「こんなこともあったな」

「あの試合が大きかったよね」

 ファン同士の会話は尽きない。開幕当初からカメラが追い続けているからこそ、この1年を振り返るオフにちょうど良い作品なのである。さらにこれまで潜入される機会が少なかった監督室やコーチ室のほか、ドーム入りする姿など、普通ではなかなか見ることができないシーンは何より貴重だろう。

【次ページ】 ビッグベイビー岡本和真の葛藤。

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