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槙野智章「プラスの楽しみが走るモチベーションになる」

posted2019/09/13 11:00

 
槙野智章「プラスの楽しみが走るモチベーションになる」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

text by

福田剛

福田剛Tsuyoshi Fukuda

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photograph by

Nanae Suzuki

厳しい夏の暑さ、Jリーグ・ACL・天皇杯と連戦が続くスケジュール。試合で最高のパフォーマンスを発揮するために、日々トレーニングを続ける槙野智章にコンディションづくりの楽しみ方を聞いた。

 ここ数年、選手のデータ活用が進むサッカー界では、公式戦はもちろん、普段の練習でも走行距離やスプリントの速度まですべてが記録され、数値化される。

「昔だったら試合で少しくらいサボっても分からなかったんですけど、今は試合後に走行距離の一覧表を見せられて、前の試合より走っていなかったら赤いラインが引かれますからね」と、槙野智章は笑う。

 彼自身も昔はあまり数値は気にしなかったと言うが、今はコンディション調整のために積極的に活用している。

「1回の練習で走る距離は5kmから6km。それだけしか走らないのって思うかもしれませんが、止まった状態からいきなりスプリントすることもあるので、身体にかかる負荷はかなり大きいです。それでも練習後はデータを見て、足りないと思ったらランを増やしますし、連戦が続く中で負荷がかかりすぎているときは、練習量を落とすようにします。若い頃は毎日がむしゃらに練習していたんですけど、それだとコンディションにムラがある。この歳になってやっと調整の仕方が分かるようになりました」

走るコツは「プラスの楽しみ」。

 ときに辛く感じるランニングを続けるコツを聞くと、「プラスの楽しみを見つけること」という答えが返ってきた。

「チームの元気がないときに自分のパフォーマンスで押し上げて、試合に勝つ。その喜びがあると分かっているから、今はランニングを続けることは苦にならないです」

 実はかつて槙野にはもう一つランニングを楽しくしてくれるものがあった。それが『ポケモン GO』だ。

「これは横浜のイベントで捕まえたポケモンでしょ。こっちはオーストラリア遠征で捕まえたポケモンです。ホテルに戻るバスを待たせながら、必死で捕まえました(笑)」

 ポケモン図鑑を見ながら楽しそうに語る槙野は、小学生の頃からポケモンに親しんできた。

「小学2年のときに『ポケットモンスター緑』がゲームボーイで発売されて、毎日夢中になって遊んでいました」

【次ページ】 槙野の「ランニングの楽しみ方」。

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