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松木安太郎、コパ・アメリカ待機中。
「南米はとにかく派手、楽しみ」 

text by

松木安太郎

松木安太郎Yasutaro Matsuki

PROFILE

photograph byShigeki Yamamoto

posted2019/06/14 11:00

松木安太郎、コパ・アメリカ待機中。「南米はとにかく派手、楽しみ」<Number Web> photograph by Shigeki Yamamoto

1999年のコパ・アメリカの解説を担当した松木安太郎氏。南米サッカーのおもしろさを熱く語ってくれた。

コパ・アメリカは“一生モノ”。

 そういう文化が根付いている南米だから、お客さんのリアクションはものすごく素直ですよ。「好き嫌いがはっきりしている」というのかな。日本のサッカーを“好き”と感じればものすごい熱量で応援してくれるし、そうじゃなければものすごいブーイングが飛んでくるかもしれない。これはあくまで僕の予想だけど、日本に対しては最初からウェルカムという感じにはならないと思うんだよね。

 なにしろ、この大会には“勝負”が懸かっているから。

 南米の人たちにとって、コパ・アメリカで優勝することの価値ってとんでもないものなんです。彼らにとってはまさに“一生モノ”で、その誇りは僕たち日本人には想像さえできないくらいすごい。もしかしたら、ワールドカップで優勝するより価値があると考えている人だって、たくさんいるんじゃないかな。心構えとして、そういう大会であることを知っておくことは大事かもしれないよね。

日本守備陣の奮闘に期待。

 僕の注目国はもちろんブラジルです。だけどネイマールは欠場することになっちゃったし、最近はちょっとチームそのものが不安定だよね。でも、チリの3連覇を許すわけにはいかないと思っているだろうし、それはきっとアルゼンチンも同じ。リオネル・メッシにとっては、もしかしたら最後のコパ・アメリカになるかもしれない。ウルグアイも強いですよ。何しろ親善試合で日本に負けているから、これはもう、とんでもない本気で向かってくるかもしれない。

 チリ、ウルグアイ、エクアドルと同組になった日本代表はスケジュールの都合でちょっと特殊なメンバー構成になったけど、なんといっても、ポイントは守備だよね。

 森保一監督になってからの日本代表である程度の経験があるのは、冨安(健洋)くらいでしょ? 本大会まで時間がないから、そこはちょっと心配。守備がばたついていると、南米の選手たちはそこをきっちりと突いてきますよ。だから、日本にとっては初戦が大事。しかも立ち上がりの15分くらいが本当に大事。そこで踏ん張れれば、落ち着いて戦えるかもしれない。

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