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浅田真央&伊藤みどり、特別対談。
トリプルアクセルへの思いとバトン。
text by

石井宏美Hiromi Ishii
photograph byKotori Kawashima
posted2019/05/04 11:00

浅田真央(左)と伊藤みどり。2人のスケーターが対談で飛び切りの笑顔を見せてくれた。
ぜひまた一緒に滑りたいですね。
浅田 見られなかったんですよー。残念。
伊藤 悪役の深海氷翔王女役でね。一般的なアイスショーとは少し違って楽しかったですね。観衆も男性が多くて低い声の歓声があがるの(笑)。新境地を開拓した感じでした。真央ちゃんは今もツアー中でしょ。
浅田 そうなんです。ツアー(※全国をまわるアイスショー「サンクスツアー」は、応援してくれたファンへの感謝の気持ちを込め、浅田さんがこれまで滑ってきたプログラムをメドレーでキャストのスケーターとともに披露。'19年は2月の宮城公演からスタートする)を最後まで滑り切ることをまずは2019年の目標にしています。
伊藤 私も滑れるところまでは、楽しく滑り続けたいな。
浅田 今年6月に出場した国際アダルト選手権にもまた出場されるんですか。
伊藤 78歳まで出られるらしいですからね。海外では50~60歳くらいのふっくらした体型の方々がショッキングピンクの衣装に身を包んで優雅に滑ってらっしゃる。そういう姿を見ていると、スケートに対する視野や世界が広がりますよね。
浅田 真央杯(※'18年6月23、24日に、第1回浅田真央杯が埼玉アイスアリーナで開催された。浅田さんはエキシビションで演技を披露し、さらに審査員としても参加。テーマ「未来」を表現する各選手の自由な演技のなかから「真央賞」を選出した)に参加された大人の方は本当に自由にスケートを楽しんでいらっしゃるんですよ。好きなことに没頭できている方はすごく素敵。みなさん、いきいきとされていて、いつもたくさんパワーをいただいているんです。みどりさんともぜひまた一緒に滑りたいですね。
(Number968・969号『浅田真央 伊藤みどり トリプルアクセルのバトンを次に。』より)