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<LIVE IN THE MOMENT 03>
今井月「代表落ちの昨夏は大きかった」

posted2019/04/01 17:00

 
<LIVE IN THE MOMENT 03>今井月「代表落ちの昨夏は大きかった」<Number Web> photograph by Makoto Hada

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph by

Makoto Hada

 新たなシーズンへと向かう中、2018年を、このように振り返る。

「スタートはよくなかったけれど、次へとつながる1年になったと思います」

 競泳の今井月は、屈託のない笑顔を見せた。

 今井は、早くから脚光を浴び、そして実績を積み重ねてきた。

 初めて大きな注目を集めたのは2013年のこと。中学1年生で出場した日本選手権200m平泳ぎで3位になったのである。

 高校1年生になった2016年、今井は日本選手権の200m個人メドレーで2位となり、この種目の日本代表としてリオデジャネイロ五輪に出場する。決勝進出はならなかったが、2017年の世界選手権同種目では、銅メダルまでわずか0秒28、5位入賞を果たした。

代表に入れなかった失意と落胆。

 世界の上位が視野に入るところまでたどり着いた今井の足取りが乱れたのは昨年のことだった。

 4月の日本選手権で結果が出ず、昨夏にあった2つの国際大会の日本代表に入れなかったのである。

「調整を失敗したこともあるけれど、自分で期待しすぎていたというか、自分で自分にプレッシャーをかけていた影響はあったと思います」

 失意と落胆は大きかった。大会のあと、1週間ほど練習を休み、弁当作りなど普段はしないことをして、水泳のことを考えないようにした。その中で、「また水泳を頑張ろう」と気持ちを立て直し、練習を再開した。

 夏を迎えた。

 今までなら、この季節は日本代表の一員として合宿や大会に参加するのが常だったから、初めて迎える“日本代表の招集がない夏”と言えた。

 でもそれが大きな意味を持つことになった。

【次ページ】 高校のチームメイトの姿に湧いた思い。

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