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<Have a Dream 夢追い人の挑戦>
クライマー・楢﨑智亜の現在地。 

text by

石井宏美

石井宏美Hiromi Ishii

PROFILE

photograph byAsami Enomoto

posted2019/03/14 11:00

<Have a Dream 夢追い人の挑戦>クライマー・楢﨑智亜の現在地。<Number Web> photograph by Asami Enomoto

「一番強いのは智亜だ」となりたい。

 そうした貪欲な姿勢は今も変わらない。

「今はボルダリングに加え、リード、スピードも行なっていますが、日々新しい発見や刺激があります。完成度もどんどん上がっていくので楽しくて仕方がないですね。3種目やることが決まったときに、日本代表の監督に『3種目のチャンピオンになったやつが一番強いな』と言われたのですが、それを実行できたらカッコいい。たとえばボルダリングは課題が年々変化しているので、どの試合で誰が勝つとか強いとか断言しづらい部分はあるのですが、それでも、誰からも『一番強いのは智亜だ』と言われるような、絶対的な存在になりたいです」

 最高のパフォーマンスをするためには、最高のコンディション作りが必須だ。体形や動きのバランスが崩れないようチェックし、鋼のような肉体を維持するためストレッチなどメンテナンスも日々欠かさない。

 いつかはプロ野球選手やサッカー選手のように、幼い子どもたちから「憧れられる存在になりたい」と願うトップクライマー。その“登り”で力強く存在感を示していく。

Tomoa Narasaki's Dream

誰からも自分が一番強い
クライマーだと言われるよう、
絶対的な存在になりたい。

楢﨑智亜Tomoa Narasaki

1996年6月22日、栃木県生まれ。10歳の時にクライミングに出会い、高校卒業後にプロ宣言。'16年にW杯初優勝、同年の世界選手権で日本人初優勝。'17年はリード、ボルダリング、スピードの3種目で争う複合(コンバインド)で初の総合優勝。'18年はボルダリングW杯モスクワ大会で優勝。169cm。

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