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浅田真央 私のスケート愛(3)
「頼もしい無良っち」

posted2019/01/17 08:00

 
浅田真央 私のスケート愛(3)「頼もしい無良っち」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

浅田真央にとって気を許せる友人である無良崇人もサンクスツアーではソロを披露した。

text by

浅田真央

浅田真央Mao Asada

PROFILE

photograph by

Takuya Sugiyama

 雑誌『Sports Graphic Number』で浅田真央さんが、新しい形でスケートと向き合う現在の思いを綴った隔号の連載『浅田真央 私のスケート愛』。
 2018年3月から現在も連載中のコラムを、NumberWebにて特別に公開いたします!
(2018年5月17日発売『Sports Graphic Number』952号掲載)

 5月3、4日に無事、サンクスツアーの初演となる新潟公演を終えました。メンバーやお客さんの笑顔と涙を見て、「やってよかったな」と思いました。温かい空間でした。

 私は前日のゲネプロからとても緊張していたのですが、メンバーのみんなに私のそんな姿は見せられないと思って、無良くんにだけこっそり「真央、超緊張してる」って言いました。無良くんはいつも落ち着いているから。

 ゲネプロの後はもう涙を抑えられなくて。全くショーの経験のない女の子たちをはじめ、みんなのこれまでの頑張りを思い返したら、胸がいっぱいになってしまいました。これまで流したことのない感動の涙というか、「あっ、私泣いてる」って、これも無良くんに言ったんですけど、知らないうちに涙が溢れ出たかんじでした。

 練習を始めた最初の頃、私のモチベーションとみんなのモチベーションが合わないことがありました。私ばかりが焦ってしまって、みんながふわっとしているように感じて、その時は、自分の気持ちをきちんと伝えました。

 みんなはすぐに理解してくれて、その後ひとつになれたと思います。その他にはたいへんと思うことはありませんでした。ゼロから自分たちで作り上げる過程はすべてのことが初めてで、もちろん「たいへん」だったのは事実ですが、その言葉は当てはまらないというか……。

学級委員もやったことがないのに。

「たいへん」というと重いかんじがしてしまいますが、私にとっては、いろいろやることがある、というのが良いことでした。練習そのものも、みんながいるから頑張れましたが、ひとりだったらこなせないほどハードでした。これまで学級委員もやったことありませんし、チームのリーダーというのを経験したことがないんです。

 私が頑張る姿を見せることで、みんなも頑張ってくれるだろう、それが初めての私のリーダーシップでした。元来リーダーっぽくない私を支えてくれたのは舞と無良くんです。ずっと知っているし、いてくれるだけで安心できるふたりです。

【次ページ】 ショーの後には姉妹で号泣。

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浅田真央

フィギュアスケートの前後のコラム

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