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浅田真央 私のスケート愛(1)
「第2のステージへ」 

text by

浅田真央

浅田真央Mao Asada

PROFILE

photograph byTakuya Sugiyama

posted2019/01/15 08:00

浅田真央 私のスケート愛(1)「第2のステージへ」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

浅田真央は、新たなステージでも誰とも違う輝きを放っている。

アイスショーのチケット代についての悩み。

 初演まであと2カ月。今はこれまでの5カ月間の準備を仕上げていく段階です。ここからはあっという間だと思うので少し焦りもありますが準備は順調に進んでいます。

 内容は、私が今まで選手生活で使ってきた曲の中から、もう一度滑りたいと思ったものをセレクトし、それを私とキャストのみんなで交互に滑り繋いでいきます。休みなく通しで滑るのは他のアイスショーにはない演出です。どの曲を使うかはお楽しみです!

 全国からみなさんに来ていただきたくて、小さい会場でチケット代も安く設定しました。アイスショーのチケットって結構値がはりますよね。観に来たくても来れない人がいたと思うので、ずっとずっと心が痛くて。

 氷があるところで、チケットを安く、というのはショーをやると決めた時から叶えたかったことでした。滑る量も、今までのアイスショー以上に沢山滑りますよ。100%、皆さんに満足して帰ってもらえる自信があります!

羽生、宇野の演技について。

 平昌オリンピックはもちろん観ていました。日本中の期待に応えた羽生結弦選手、本当に素晴らしかったです。怪我に関する情報がほとんどなかったので、大丈夫かな、と心配していたのですが、彼が平昌に入った時に、「準備ができているからきたんだな。大丈夫だな」と思いました。

 中途半端な状態で来る選手ではないですし、彼は今までも色んなものを乗り越えてきたので、きっとやってくれるだろうなと信じていました。やっぱり自分のやるべきことをやってくれましたね。本当にすごいと思います。

 昌磨の銀メダルもとても嬉しかったです。昌磨のことは、彼が小さい頃にリンクに遊びに来た時から知っているんです。その時私が声をかけて、よく一緒に遊んでいたのを今でもよく覚えています。

 そして彼のお母さんにも「フィギュアやったらいいじゃん!」なんて言ったんですよ。そうしたら数日後くらいに貸し切りのリンクに入っていて、「昌磨きたー!」って思いました。そのあと5年間くらいは一緒に練習していたので、もう姉のような気持ちで観ています。

 彼の演技がなぜあれだけ安定しているかというと、とにかく努力をしているから。小さい頃は練習で泣いたりしていたんですが、それでも自分に負けずに、できるようになるまで頑張っていました。フリーの演技、最初のジャンプで転んだけれど立て直せたのは、失敗しても笑えるだけの努力をしていたからだと思います。たくましく成長してオリンピックメダリストになってくれて本当に嬉しいです。

【次ページ】 ソチ五輪での自分を思い出した。

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