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<特別対談> 畠山愛理×菊池涼介
「自分流の野球スタイルを見てほしいですね」 

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photograph byMiki Fukano

posted2018/08/02 11:00

<特別対談> 畠山愛理×菊池涼介「自分流の野球スタイルを見てほしいですね」<Number Web> photograph by Miki Fukano

緊張しているところは見られたくない(笑)。

畠山愛理  Airi Hatakeyama
1994年8月16日、東京都生まれ。中学時代から新体操の日本代表として活躍。ロンドン、リオと2大会連続で五輪代表にも選出された。現在はスポーツキャスターとして活躍中。

畠山 菊池選手と言えば、やはり守備の人というイメージが強いです。私がやっていた新体操は「見せる競技」だったので、演技ひとつひとつに物語があったり、何を表現しているのかをファンのみなさんに想像しつつ見てほしいと思っていました。菊池選手が考えるご自身のプレーの注目ポイントはどこでしょうか。

菊池 今は結構どの球団の選手もやっているんですけど、僕、ポジショニングをだいぶ後ろで守っているんです。数年前は芝生の上に内野手がいるというのはあんまりなかったんですよ。でもメジャーとかでは普通にやっていたので、自分の中でアウトにできる範囲を広げたくてそういうシフトを取り入れてみたんです。そうやって自分流を作って、いろいろ考えているところは見てほしいですね。あとは帽子のつばも平らにしているんですけど、これも左右の視野を広げるためなんです。

畠山 そうなんですね。新体操では他にも選手がマットに乗る前の緊張した雰囲気とか、曲が始まった瞬間の表情の変化も見てほしいなと思っていて。世界大会になると、会場もすごく大きいんですよ。私たちは遠くからも見えるように凄く大きくメイクもしますけど、3階席からとかだとなかなか表情までは見えない。そういう時は双眼鏡を使ってもらって見て欲しいですね。

菊池 僕は絶対に緊張しているところは見られたくないです(笑)。自分が緊張しているというのを悟られたくないんですよ。あとは相手に「嫌だな」と思っているのがバレてしまうと、不利になってしまうこともある。そういう部分もあるので、意識的に表情に出さないようにしているんです。

畠山 その辺りは相手がいる競技と採点競技の違いなのかもしれませんね。菊池選手のポーカーフェイスにも注目ですね。

菊池 そもそも普段からあまり緊張しないタイプなんです。でも、去年のWBCは初の国際舞台ということもあってすごく緊張しました。いや、本当にしんどかった!

畠山 私たちも2015年の世界選手権で40年ぶりの銅メダルを獲ってからリオ五輪に向かったんですけど「メダルが獲れるかもしれない」と思われながら試合にでるのが初めての経験だったんです。そのプレッシャーはすごく大きかった。侍ジャパンの皆さんは、常にそういう重圧のなかでやられていると思うので凄く尊敬しますね。

菊池 僕らは本戦に入るまで苦戦していて、「侍ジャパン、大丈夫?」というファンも多かったと思うんですよ。そういう中での戦いだったので、なかなか大変でした。

【次ページ】 小柄でもこれだけできるという希望を。

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