Number Do MoreBACK NUMBER

<あの人気キャスターに直撃!> 山岸舞彩 「ゴルフから全てを学んだ」 

text by

君塚麗子

君塚麗子Reiko Kimizuka

PROFILE

photograph byMiki Fukano

posted2013/11/07 06:00

<あの人気キャスターに直撃!> 山岸舞彩 「ゴルフから全てを学んだ」<Number Web> photograph by Miki Fukano
「プロを目指した時期もある」という超人気キャスター・山岸舞彩さん。
好評発売中の雑誌Number Do『この秋、知っておきたいランのABC』
第2特集『アスリートはゴルフに夢中』より、ジュニア時代の秘話と
ゴルフへの思いを、特別に全文公開します!

 キャスターとして活躍するだけでなく、書道は師範の腕前、幼少の頃から始めた水泳とゴルフは、ともにジュニアの大会に出場したほどの実力を持つ山岸舞彩さん。

「頑張り屋さんだねってよく言っていただくんですけど……。私、ただの負けず嫌いのかたまりなんですよ」と笑う。

「とことんやる性格」はゴルフをやっていた影響です。

 この「とことんやる性格」は、間違いなく競技ゴルフをやっていた影響ですね。諦めないという気持ち、忍耐力、感情をコントロールすること。そういうことすべてをゴルフから学んだと言ってもいいと思います。

 ゴルフは物心がついたときからやっていて、記憶を辿ってもいつ始めたのかよくわからないんです。2歳ぐらいでクラブを握っている写真があって、小学校低学年の頃からほぼ毎日練習場に行っていました。父が築地で卵焼き屋をやっていて朝が早く、お昼過ぎには家に帰ってくるんです。なので、私とひとつ上の兄は学校から帰るとすぐ父と一緒に練習場に行く、というのが習慣になっていました。

上田桃子さん、宮里藍さん……今考えるとすごい世代。

 兄も私もプロゴルファーになりたいって本気で思って練習していました。ジュニアの大会にも出場したりしていたんですけど……。私は、幼稚園から大学までの付属校に通っていて、ゴルフ部が大学までなかったんです。それに比べて周りのジュニアゴルファーたちはみんなスポーツ推薦で高校進学して、それなりの環境でゴルフができる。私は往復3時間近くかけて通学して、部活もなくて。どんどん差がついていってしまう。それがもう悔しくて。それで、高校1年生の春の大会に出たあと、プロになることを諦めたんです。

 でも今考えると、私の代ってすごいんですよ! 同じ学年に上田桃子さん、諸見里しのぶさん。ひとつ上が(宮里)藍さん、(横峯)さくらさんですから。今の女子プロ界を牽引している選手ばかり。でも当時はそんなことわからないから、ジュニアの大会でもなかなか上位にいけないし、私よりも才能のある子たちを間近で見ていて悔しかった。それで、ここでプロを無理に目指すことよりも、私は、高校、大学で色んなことをやるチャンスを活かそう、違うことにも挑戦してみよう、って思ったんです。

【次ページ】 ゴルフで叩き込まれた礼儀とコミュニケーション能力。

1 2 NEXT
山岸舞彩

ゴルフの前後の記事

ページトップ