ライバル――。
その存在だけで、己を高められる相手、好敵手。
日々の練習の力となり、また、対峙するとなれば負けじ魂を燃やし、その心が自らを未知なる領域へといざない、スーパープレーを生みだしてくれる存在。
甲子園という大舞台はスター候補生が大勢集まる場所である。優れたアスリートであればあるほど、ハイレベルなライバルたちを目の当たりにしてその心に火がつくことになる。
反骨心という言葉に置き換えてもいい。
強大なライバルの存在で成長してきた男、明豊・今宮健太。
今大会でそんな気持ちを糧に戦っている選手とは誰か? そこで最初に浮かんだのが、明豊の投手兼遊撃手・今宮健太である。
「自分は特にマスコミから注目されているような選手にライバル心を燃やすタイプなので、負けたくないという気持ちは(甲子園にくると)どんどん強くなりますね」
今宮は、一人の野球人として、最高の舞台・甲子園で最高のライバルを相手に自分を試してみたいという高いプライドを持って大会に臨んでいた。
2回戦の西条との試合では、相手の剛球投手・秋山拓巳を強く意識し「相手は注目されている投手。彼の得意球ストレートを狙っていきたい」と試合前から宣言していたほどだ。
そしてもう一人。その今宮健太にライバル心をむき出しにしていたのが、常葉橘の投手・庄司隼人であった。
この2人が20日の第1試合で激突。試合前、傍から見てもあからさまに分かるほど互いのライバル心は燃えたぎっていた。
「試合になったらヤバイくらい燃える」男、常葉橘・庄司。
まずは今宮の言葉。
「新聞や雑誌でも、庄司は凄い球を投げると書いてあった。やりたかった選手の一人です。ライバル心を持つと力が出る方なので、1回戦は島袋(興南)、2回戦は秋山と対戦できて、本当に自分は運がいいと思っています。この2試合の反省もあるんで、それをいかしたい。チーム全員で……常葉橘を叩きたい」
一方の庄司。
「地方大会のときから、今宮と対戦したいと思っていた。今宮はプロ注目で、僕よりも小さい体なのに、149kmを投げて62本のホームランを打っている。ライバル心はあります。今はそうでもありませんが、試合になったらヤバイくらい燃えると思う」
<次ページに続く>
筆者プロフィール

氏原英明
1977年ブラジル生まれ。奈良大学を卒業後、地方新聞社でのアルバイト勤務を経て、フリー活動を開始。高校野球を中心に活動を続けるが、野球を通じた人間性、人生観を伝え続け、Numberのほかに野球専門誌で活躍。WEBの世界でも「人間力×高校野球」(高校野球情報.com)と題したコラムを連載している。
甲子園の風
勝つべくして勝った中京大中京。「一球一打」への異常な集中力。
|
勝者も敗者もハッピーだった!? 中京大中京の優勝にみる“神の手”。
|
泣くな雄星!逆転の花巻東、散る。
|
中京大中京、驚異の“序盤力”。フルスイング軍団は優勝できるか?
|
アスリートライブラリー
コラム
- 強気と弱気が如実に現れた、パ・リーグのドラフトを総括する。 2009年11月22日
- 日本文理の快進撃と“菊池効果”に沸いた夏。 2009年9月3日
- あまりにも極端な配球! 日本文理が仕掛けていた大胆な策。 2009年8月26日
その他スポーツニュース
その他スポーツニュース一覧へ- 日本代表、練習試合で攻撃確認 11日に香港戦 2010年2月9日(火)19時41分 - 共同通信
- JOC、招致失敗で外交力強化へ 約10NOCと協定交渉 2010年2月9日(火)16時31分 - 共同通信
- 複合の小林「湿った雪が味方」 3度目の五輪に意欲 2010年2月9日(火)12時20分 - 共同通信
- メダルに意欲、ショートTの桜井 五輪代表が会見 2010年2月9日(火)11時47分 - 共同通信
- 上村らがコース確認 モーグル公式練習開始 2010年2月9日(火)11時46分 - 共同通信















2010年2月9日 









![NumberMobile Numberの携帯サイトついにオープン![3キャリア対応]月額315円(税込)](/images/common/banner_mobile_badge.gif)

