「“次代”で創れ。“時代”を超えろ」をテーマに開催された、新春恒例1月4日の新日本・東京ドーム大会。田上ノアとの対抗戦ばかりがクローズアップされた今回のドーム興行で、「オレがエースだ」という意地を見せ、テーマにふさわしい戦いを披露したのが、IWGPヘビー級王者の中邑真輔(29)だ。“帝王”高山善廣(43)に必殺ボマイェ(走り込んでのひざ蹴り)4連発を見舞い、4度目の防衛に成功。新世代のど真ん中に立ったことを満天下に示したのである。
中邑にとって、高山は待ち望んだ挑戦者だった。両者は'04年1月4日のドーム大会で激突。当時もIWGP王者だった中邑が羽根折り腕固めで勝利し、初防衛に成功したものの、右眼窩底骨折と鼻骨骨折でベルト返上を余儀なくされたのだ。その因縁の相手を15分51秒で叩き潰した意義は大きい。
次期挑戦者はIWGP再戴冠を狙う“野人”中西学に決定!
中邑が勝った直後、アクションを起こしたのが“野人”中西学(42)だった。昨年6月、棚橋弘至(32)に敗れ、一回の防衛も果たせずに王座から転落。それ以来の意思表示だった。2月14日、両国国技館で中邑5度目の防衛戦の相手に決まったが、中邑は勝利者インタビューの席上、中西が挑戦者として名乗りを挙げたことに対し明らかに「なんで今さら!」の表情を見せ、突然頭を持ち上げてきたヘラクレスを「あの人は待っているタイプ。遅いんだよ」と斬って捨てた。
昨年12月5日の名古屋大会でV10の防衛記録を持つ“ミスターIWGP”永田裕志(41)を破り、返す刀で、高い壁の高山を突破。口にこそ出さないが「すでに世代間闘争の決着はついている」と言わんばかりの中邑から、王者としての風格とプライドが強烈に漂ってきた。
中邑と棚橋の熾烈なトップ争いが新日本を盛り上げる。
だが、「これで中邑の長期防衛か」と見定めるのは早計だろう。仮に返り咲きを狙う中西を叩いたとしても、「うっとうしい」ライバル棚橋が待ち構えており、「平成名勝負数え唄」は避けて通れない。この2人のトップ争いが繰り返されることによって、新日本全体が盛り上がる。
今回のドーム大会では、メキシコ帰りの裕次郎(29)、内藤哲也(27)コンビがタッグ王座を獲得、新戦力の核となってきた。3月には“春のG1”ニュージャパン・カップがある。若い力の台頭が楽しみだ。
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2010年3月12日 




















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