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日暮里で日ハムと横浜の紛争が勃発!?
森本稀哲の“聖地”「焼肉絵理花」。 

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村瀬秀信

村瀬秀信Hidenobu Murase

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photograph byKYODO

posted2011/02/20 08:00

日暮里で日ハムと横浜の紛争が勃発!?森本稀哲の“聖地”「焼肉絵理花」。<Number Web> photograph by KYODO

横浜中華街の媽祖廟(まそびょう)において、入団発表会見を開いた森本稀哲選手。マンガ『キン肉マン』の登場人物「ラーメンマン」のコスプレで獅子舞の中から突如登場し、中華街の群衆の度肝を抜いた

今年から焼肉絵理花はベイスターズファンの“聖地”!?

 そんな焼肉絵理花の御曹司、森本稀哲が昨年12月、セ・リーグの横浜ベイスターズへとFA移籍した。

 その移籍により、ベイスターズが得た数字に表れない力は計り知れない。野球に対してのひたむきな姿勢、優勝経験、キャラクター性、リーダーシップ、空気を変える力……そして、ファンにとっては、絵理花で横浜戦が観られるという項目も、是非とも推しておきたいところである。

 移籍決定から数週間が経った今年の正月、お店を訪れてみると、すでにベイスターズファンがかなり増えているとのことだった。店の壁にもすでにベイスターズグッズや、入団会見時のラーメンマンに扮したひちょりの写真が飾ってあり、団体予約もかなり入っているという。

 店にいた横浜ファンにちょっと話を聞いてみた。

「去年までも何度か来ているけど、それまではお客さんという感じ。だけど、ひちょりが横浜に来たんだから、もう話は違う。今年は絵理花に通い続ける!」(横浜市在住の男性)

「職場がこのあたりなので、東京に横浜ファンの集まれる店ができて嬉しいです。今度来る時はベイスターズのグッズを持ってきます!」(電鉄会社に勤めるSさん)

 と、なんとも鼻息が荒い。

日ハムファンは日暮里から立ち去らなければならないのか?

 一方で東京出身、日本ハムファン歴28年のH岡君(ソレイタ好き)は心配事を抱えていた。

「ひちょりが横浜に行ったことで、絵理花に日ハムファンの居場所がなくなったらどうしよう……ガッツのパネルも巨人に移籍してなくなったし、グッズも撤去されていないだろうか」

 H岡君のみならず、そんな思いを抱いている日ハムファンの方も少なからずいると聞く。正月の時点では、まだベイスターズのグッズは数えるほどだったが、キャンプもはじまったこの時期、絵理花はまた変化を見せているのだろうか。というか、横浜ファンも嬉しすぎて暴走していないか少し心配だったりするので、H岡君を伴い絵理花へ行ってみた。

【次ページ】 梅酒の瓶の背番号は「1」から「5」になっていたが……。

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