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〈秘話〉鈴木みのるのリングイン演出は歌手・中村あゆみプロデュースだった…!? アメリカiTunes Storeで入場曲『風になれ』が1位に

posted2021/09/14 17:02

 
〈秘話〉鈴木みのるのリングイン演出は歌手・中村あゆみプロデュースだった…!? アメリカiTunes Storeで入場曲『風になれ』が1位に<Number Web> photograph by AFLO

アメリカでも絶大な人気を誇る鈴木みのる(写真は2016年の鈴木軍興行にて)

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堀江ガンツ

堀江ガンツGantz Horie

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「カッゼーニーナレー!!」

 アメリカで鈴木みのるが登場した際、中村あゆみの唄う入場曲『風になれ』のサビに合わせて、現地の観客から大合唱が起こった。

 現地時間の9月5日、イリノイ州シカゴで行われた新興メジャー団体AEWのPPVイベント「ALL OUT」。ジョン・モクスリーが、新日本プロレスの小島聡を下したあと、渡米中の鈴木みのるがサプライズで登場した。

 するとビジョンに「MINORU SUZUKI」「THE KING」の文字が映し出され、花道から姿を現しただけで、シカゴのAEWファンは大騒ぎ。リングインに合わせて、日本語で「カッゼーニーナレー!」と大合唱され、鈴木とモクスリーが向かい合うと「ホーリーシット」コールが沸き起こった。

「風になれ」の大合唱は恒例

 あらためて驚くべきは、鈴木みのるの海外での人気、そして入場曲『風になれ』の浸透ぶりだ。鈴木の海外での人気は、数年前にまずイギリスで火がつき、その後、新日本プロレスの海外での認知度上昇とともにアメリカでもその人気は定着。ROHやGCWといった団体に出場した際は、「風になれ」の大合唱は恒例となっていた。

 2010年代後半には、新日本のシリーズオフになると毎回のように短期の海外遠征を行うほど、鈴木は売れっ子となっていたが、それも昨年初頭からのコロナ禍により中断。今回は約2年ぶりのアメリカということで、現地のファンが待ち焦がれていた。さらに、メジャー団体・AEWへの初登場ということもあり、その影響力は絶大だった。

 なんと鈴木のAEW登場後、『風になれ~The King to the World~』がアメリカのiTunes Storeで「J-Pop トップソング」の1位を記録したことが、中村あゆみのブログで発表されたのだ。これはまさに、鈴木みのる効果に他ならないだろう。

【次ページ】 「いつか中村あゆみさんに自分の曲を…」

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