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「肉体改造」で来年はバキバキに?
高橋大輔がダンスで表現したいこと。

posted2019/10/01 19:00

 
「肉体改造」で来年はバキバキに?高橋大輔がダンスで表現したいこと。<Number Web> photograph by Asami Enomoto

2人での本格的な練習の始動は来年1月。米・フロリダのマリーナ・ズエワのもとに拠点を移してからとなる。

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野口美惠

野口美惠Yoshie Noguchi

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Asami Enomoto

 昨季、フィギュアスケート男子シングルに現役復帰した高橋大輔が、またも新たな挑戦を掲げた。来年1月からアイスダンスに転向することを表明し、9月30日、パートナーの村元哉中と共に記者会見。2022年北京五輪を目標にした新たなスケート人生について語った。

 アイスダンス転向に向けた心の変化は、実は昨年8月から始まっていたと言う。

「去年の8月、哉中ちゃんがクリス(・リード)と解消してパートナーを探してると聞いたときに、周囲の方から『大ちゃん、アイスダンスやったら』とプッシュされたんです。その時は、自分がやるとは思っていませんでしたが、元々アイスダンスを観るのは好きだったので、引退したら趣味でやってみたいなとは思っていました」(高橋)

「大ちゃんは昔から憧れのスケーター」

 村元は2018年平昌五輪で15位、世界選手権では日本歴代最高の11位と、実績を残し、さらなる高みを目指しパートナーを探していた。村元は言う。

「高橋君がアイスダンスに興味があるとは聞いていたので、本人から直接聞いてみようと思って、今年1月に連絡を取りました。大ちゃんは昔から憧れのスケーターで、音楽の捉え方や1つ1つの動作に、誰にもない個性がある。彼の世界を一緒にアイスダンスで体験してみたいなという思いがありました」

 誘いを受けた高橋だったが、すぐには気持ちは固まらなかった。

「アイスダンサーとしての哉中ちゃんのいちファンだったので、もっと上手い人と組んだほうが素晴らしいカップルになるだろうなと思い、面白そうとは思いましたが、躊躇していました。

 哉中ちゃんはシングルの頃から素敵な表現をする選手でしたが、アイスダンスに転向してからは、表現という部分で自分を解放して楽しそうに滑っている姿をみていました。僕は身長も低いし、ダンス経験もないし、年齢も33歳で、大丈夫かなという気持ちでした」

【次ページ】 第一印象は「楽しい」。

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