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初J2・FC琉球の「新戦力」として。
三上昴さんが池田純氏から学んだこと。

posted2019/01/14 08:00

 
初J2・FC琉球の「新戦力」として。三上昴さんが池田純氏から学んだこと。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

沖縄に腰を据える覚悟を固めた三上さん。念願の「感動や大義のある仕事」に日々邁進している。

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瀬尾泰信(Number出版部)

瀬尾泰信(Number出版部)Yasunobu Seo

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 横浜DeNAベイスターズの前球団社長として、さまざまなファンサービスで球場を満員にし、ベイスターズを日本屈指の人気球団へと引き上げた一方で、横浜スタジアムを買収し球団・球場の一体経営を実現させた池田純氏。

 2016年10月にベイスターズを離れてからも、Jリーグやラグビー、Bリーグなどプロスポーツの世界はもちろん、さいたま市や明治大学のアドバイザーを務めるなど活躍の場を広げる中、「スポーツを文化として、産業としてより発展させていくための人材育成」を掲げ、『Sports Graphic Number』と共同で2017年に「Number Sports Business College(NSBC)」を開講し、後進の育成を行っている。

 このカレッジ、現在は第2期が開講中だが、第1期の受講生で2018年秋、プロスポーツビジネスの世界に飛び込んだチャレンジャーがいる。11月26日付で、クラブ史上初のJ2昇格を決めたFC琉球の常勤取締役(事業統括)に選任された、三上昴さん(31)だ。

千葉ジェッツ・島田社長の言葉に感銘。

「11月23日、ホームゲーム無敗の成績を残した今年のFC琉球の集大成をみて、来シーズンのJ2の舞台での戦いを、この素晴らしい選手たちやスタッフのみなさんと一緒に挑めるのが楽しみです。

 とはいえ僕は、まったくの新参者、これまで積み上げてこられた先人の方たちの歴史の上にどれだけ新しいことを加えていけるかがチャレンジです」

 NSBCでは、どのようなことを学んだのだろうか。

「NSBCでは、毎回スポーツビジネス界の最前線で活躍する講師のプレゼンテーションや、池田さんとのクロストーク、受講生との質疑応答などのプログラムを通じて、いろいろな学びを得ることができましたが、特に印象深かったのは、Bリーグ・千葉ジェッツの島田慎二社長のお話です(https://number.bunshun.jp/articles/-/828226)。

 コンサルティングや代理店業務など、スポーツとは関わりのないところで活躍してきた島田さんが、赤字だったジェッツをBリーグ1の黒字クラブ、人気クラブへと押し上げた話を聞くと、自分がこれまで培ってきたビジネススキルを活かせば、スポーツビジネスの世界でもやっていけるんじゃないか、と勇気をもらいました」

【次ページ】 一流外資系企業で働いていたが……。

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