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オリ福田周平のメンタルは新人離れ。
「10がゴールとしたら、まだ2か3」

posted2018/08/10 10:30

 
オリ福田周平のメンタルは新人離れ。「10がゴールとしたら、まだ2か3」<Number Web> photograph by Kyodo News

'17年ドラフト3位でオリックスに入団したルーキーの福田。169cmと小柄ながらチーム1、2を争う俊足で、身体能力も高い。

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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Kyodo News

 7月に行われた第89回都市対抗野球は大阪ガスの初優勝で幕を閉じたが、1年前の大会で36年ぶりの日本一とMVP(橋戸賞)をつかみ、人生を変えたのが、当時NTT東日本に所属していたオリックスのルーキー、福田周平だった。

「初めて日本一になれたあの瞬間は、それまでに味わったことのない最高の気分でした。それまで僕は、準優勝は経験したことがあったけど、日本一になったことがなかったので。都市対抗という大舞台でしっかりと自分のパフォーマンスを発揮できたから、夢だったプロ野球への道も開かれたんだと思います」と福田は振り返る。

都市対抗の首位打者でつかんだ自信。

 その大会で、福田は5割5分という驚異的な打率で首位打者にも輝いた。

「あの都市対抗の東京ドームで、技術的にも1つ上がれたものがありました。それはボールの見逃し方。以前は、打ちにいきながらというところがあったんですが、あの時はしっかり軸足に体重を乗せてステイバックした状態で、ボールを見極められていました。とにかくよくボールが見えていたんです」

 その感覚を今も継続して持ち続けている。バットを短く持ち、打席のホームベース寄りに立って際どいボールを見極め、プロの世界でも3割を超える出塁率を残し先発に定着しつつある。

 福田は、「NTT東日本というチームが、人間的にもチーム的にもすごく好きだったので、そのチームで優勝できたということも嬉しかった」とも語っていたが、チームをそのように変えたのは福田だった。

 昨秋のドラフト会議後に行われた社会人の日本選手権の際、NTT東日本の飯塚智広監督は、寂しさと嬉しさが入り交じった表情でこう話していた。

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