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安藤梢、36歳の飽くなき挑戦「今もサッカーがうまくなりたい」 

text by

林田順子

林田順子Junko Hayashida

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2018/08/15 11:00

安藤梢、36歳の飽くなき挑戦「今もサッカーがうまくなりたい」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

ベテラン的なプレーはしたくない。

 その後、ワールドカップで優勝して、チャンピオンズリーグでの優勝も経験しましたが、サッカーがうまくなりたい、世界一になりたいという気持ちでずっとやってきたので、優勝したからといって、それが変わったりすることはありません。チームが優勝しても、自分自身もっと成長しなきゃいけない、もっとうまくならなくてはいけないって。だから、過去を振り返るということもなくて“いい思い出”というぐらい。それよりも次、次、という感じです。

 だから今も誰よりも練習している自信はありますし、トレーニングだけじゃなくて、食事や睡眠にも気をつけています。今日はいいやじゃなくて、毎日、毎回、どれだけ続けていけるかが重要。

 オフが1日あったとしても、ケアの日にしてマッサージに行ったり、あとはサッカーを見てることが多いですね(笑)。プレーすることはもちろん好きですけど、それこそメッシ選手とか世界のサッカーを見るのがすごく楽しい。もう10何年も続けているので、サッカー中心なのが当たり前の生活になっています。

 年齢的にはベテランというところに来てるとは思いますが、ベテラン的なプレーはしたくないと思ってて、若い選手のような攻撃的なプレーをしたい。年齢を重ねると色々見えてきて、こっちのほうがいいんじゃないかとか、周りの選手を使った方がいいとか考えがちなのですが、やっぱり自分が目立つんだという気持ちでいたいし、お客さんが沸くようなプレーをしたい。女子でこんなプレーができるんだ! っていうのを見せてやる、というのが私のモチベーションになっています。だからこれからも、難しいことや、新しいことに挑戦して、成長することを楽しんでいきたいですね。

安藤梢

安藤 梢Kozue Ando

1982年7月9日、栃木県生まれ。宇都宮女子高校から筑波大学に進学後、さいたまレイナス(現・浦和レッズレディース)を経て、ドイツ女子1部のデュイスブルクに加入。その後移籍したフランクフルトではUEFA女子CL優勝を経験。昨年、浦和レッズレディースに復帰。なでしこジャパンとしてW杯に4回、五輪に3回出場。W杯は2011年大会優勝、2015年大会準優勝、2012年ロンドン五輪で銀メダル獲得に貢献した。

毎回1名のゲストの「生き方」「人間性」にフォーカスし、そこにある「美しさ」をあぶり出すBS朝日の番組。ビジュアルだけではなく、精神的、健康的など様々な角度から“肉体に宿る美”を探ります。スポーツ総合誌「Number」も企画協力。

MC:浅尾美和

第16回:安藤梢(サッカー)

8月17日(金) 22:00~22:24

2011年サッカー女子W杯の優勝メンバーでもある安藤梢選手。母校の筑波大学で行なわれたインタビューでは、ドイツ女子ブンデスリーガでの挑戦の日々を振り返りながら、選手としての今、そして38歳で迎える東京五輪のメンバー入りを目指すという新たな目標を掲げます。

第17回:福内櫻子(ランニング)

8月24日(金) 22:00~22:24

元陸上選手で現在はランニングアドバイザーとして活動中の福内櫻子さん。現役時代に海外選手がファッショナブルに走っている姿に刺激を受け、“日本でももっと自由な考え方を!”と引退後に活動を開始。ランニングの新たな魅力・文化を発信し、女性たちの注目を集める彼女の強さ・美しさを描きます。

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