才色健美な挑戦者たちBACK NUMBER

人と会うことでさらに幅が広がる、山田章仁のラグビー人生。 

text by

林田順子

林田順子Junko Hayashida

PROFILE

photograph byShiro Miyake

posted2018/08/07 16:00

人と会うことでさらに幅が広がる、山田章仁のラグビー人生。<Number Web> photograph by Shiro Miyake

自分を批判してくれる人もファン。

 僕は自分のことを批判してくれる人もファンだと思っていて、ブーイングとかヤジもすごくうれしいんです。というかうれしくない人っているのかな? “山田!”って言ってくれるわけだし、その人も試合を見にきてくれている人ですよね。人を批判するにもエネルギーがいるし、たった数秒かもしれないけど、その人の人生に僕が入り込めたということでしょ。批判を求めているわけではありませんが(笑)、意見を聞いて僕も正したいと思うこともありますし、そもそも批判自体が僕をドライブしてくれているんです。

 そもそもラグビーでは試合終了をノーサイドと言って、試合が終わったら敵味方のサイドがないと考えるんです。自分も笛が鳴ったら、さっきまで戦っていた相手を不思議とハグしていたりして。試合というのは、ラグビーなら80分、観客の皆さんの前で15対15で作り上げていって、できあがったものですよね。だから、試合後に喧嘩のようになるスポーツを見ると、本当にもったいないと思いますし、ラグビーに限らずノーサイドという考え方はすごく好きです。

 もうひとつラグビーのいいところは、色々な人が活躍できるところ。1番から15番まで、個性にあったポジションがあって、みんなが活躍できる。普通のスポーツなら足が速い子が有利だけど、楕円のボールはどこに転がるか分からないでしょ? 反対側に跳ねたらそこに足が遅い子がいたり、先を読んでる子がボールに触れられたり、どんな子にも色々な可能性がある。人生とラグビーって本当に似てるんですよ。

山田章仁

山田 章仁Akihito Yamada

1985年7月26日、福岡県生まれ。5歳からラグビーを始め、小倉高校から慶応義塾大学に進学。中心選手として活躍し、4年生時は大学選手権準優勝。ホンダヒートを経て、2010年に現・パナソニック ワイルドナイツに加入。2013年に日本代表初キャップを獲得後、2015年にはW杯メンバーに選出された。来年開催のW杯日本大会への出場を目指す。

毎回1名のゲストの「生き方」「人間性」にフォーカスし、そこにある「美しさ」をあぶり出すBS朝日の番組。ビジュアルだけではなく、精神的、健康的など様々な角度から“肉体に宿る美”を探ります。スポーツ総合誌「Number」も企画協力。

MC:浅尾美和

第15回:山田章仁(ラグビー)

8月10日(金) 22:00~22:24

コワーキングスペースを活用して、多くの人と触れ合うことを楽しんでいる山田章仁選手の日常に密着します。インタビューではトッププレーヤーの考えるラグビーの魅力やオフの過ごし方、そして2015年のW杯で世界を魅了した「忍者トライ」の秘話についても語ります。

第16回:安藤梢(サッカー)

8月17日(金) 22:00~22:24

2011年サッカー女子W杯の優勝メンバーでもある安藤梢選手。母校の筑波大学で行なわれたインタビューでは、ドイツ女子ブンデスリーガでの挑戦の日々を振り返りながら、選手としての今、そして38歳で迎える東京五輪のメンバー入りを目指すという新たな目標を掲げます。

関連コラム

BACK 1 2
山田章仁
パナソニックワイルドナイツ

ページトップ