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ロナウド獲得でユーベ8連覇へ盤石!
ナポリ、ローマ等、セリエA実力査定。 

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手嶋真彦

手嶋真彦Masahiko Tejima

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photograph byGetty Images

posted2018/08/01 16:30

ロナウド獲得でユーベ8連覇へ盤石!ナポリ、ローマ等、セリエA実力査定。<Number Web> photograph by Getty Images

ビアンコネロを着用したクリスティアーノ・ロナウド。ユーベ8連覇への最重要ピースなのは間違いない。

スパレッティ体制2年目の陣容は。

 就任2年目を迎えたルチアーノ・スパレッティ監督は、ローマを率いていた2016-17シーズンに6つのシステム(主要システムは「4-2-3-1」「3-4-2-1」「4-3-3」の3つ)を使い分け、優勝したユベントスと勝点4差の2位でフィニッシュした経歴を持つ。

 今夏のインテルの新戦力は、ベルギー代表MFのラジャ・ナインゴラン(ローマから獲得)が2列目からの得点力を上げ、イタリア代表FWマッテオ・ポリターノ(サッスオーロから)は両ウイングの負担を減らし、途中出場で流れを変えるジョーカーにもなり得るだろう。

 アルゼンチン代表の超新星ラウタロ・マルティネス(ラシン・クラブから)はプレシーズンマッチでセリエA得点王のマウロ・イカルディと好連携を見せており、2トップも有力な選択肢となる。オランダ代表CBのステファン・デフライ(ラツィオから)が加わった最終ラインは、バルセロナなどが獲得に興味を示すミラン・シュクリニアルとブラジル代表のミランダが両脇を固める3バックの採用も現実的だ。

 買い取りオプション付きのレンタルだったカンセロを失った右サイドバックの穴を、W杯でクロアチアの準優勝に尽力し、難航していたA・マドリーとの交渉に進展が見られるシメ・ブルサリコで埋めれば、スパレッティが臨機応変にシステムを使い分けられる陣容が整うはずだ。

ローマは攻撃的MFを2人補強。

 ローマは得点も増やさなければならない。2016-17シーズンの90得点が1年で61得点まで激減したのは、15得点のモハメド・サラー(エジプト代表)がリバプールに移籍し、29得点のCFエディン・ジェコ(ボスニア・ヘルツェゴビナ代表)が16得点に終わったからだ。

 セリエAで活躍した実績を持つ攻撃的MFを2枚手に入れたのは、ジェコへのアシストだけでなくゴールも期待してだろう。パリSGでは出番が限られたハビエル・パストーレ(アルゼンチン代表)は2010-11シーズンにパレルモで11得点を、ブライアン・クリスタンテ(イタリア代表)はアタランタで飛躍した昨シーズンに9得点をマークしている。

 この両雄を4-3-3のインサイドハーフとして並び立たせるには、ダニエレ・デロッシと同じく1ボランチが務まり、35歳となったその主将の負担を軽減できるディフェンシブMFを補強できるかにかかっている。

【次ページ】 アンチェロッティのナポリはどうか。

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