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内藤哲也が分析するロスインゴ人気。
「満足しているメンバーは追放する」 

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堀江ガンツ

堀江ガンツGantz Horie

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photograph byEssei Hara

posted2018/07/17 11:00

内藤哲也が分析するロスインゴ人気。「満足しているメンバーは追放する」<Number Web> photograph by Essei Hara

「プロレス総選挙2018」で連覇を達成した内藤哲也。彼が所属するロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの人気も高い。

「現状に満足したら、そいつを追放する」

 内紛が絶えないBULLET CULBなどと比べると、その結束力の強さは歴然だ。

 また、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンは、内藤哲也が率いるユニットではあるが、鈴木みのるが全権を握る鈴木軍とも違う構造にある。

「僕が常々言っているのは、『俺ら5人は常に競い合っているんだ』ということです。僕らがユニット内で競い合って、みんなでレベルアップしていってこそ、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンは上がっていくと思っているので。

 だから、いまは『内藤のユニットでしょ』と思っている人も多いかもしれないけど、この現状に満足しているメンバーがもしいたら、僕はそいつを追放しますよ。

 でも、そういうメンバーはいまのところ見当たらない。そういう意味では、みんなが同じ方向を向きながら、仲間内で競争意識があるので、各メンバーがそれぞれ、お客様に支持されている。

 だから、いまの新日本を引っ張っているのは、僕だという自負はありますけど、本当は僕でありロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンなんですよ。団体の“エース”というイメージとは違うかもしれませんけど、僕ら5人が形を変えたエースになっているんだと思いますね」

G1で内藤とSANADAの注目の初対決が。

 戦隊ヒーロー番組ではないが、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンは内藤哲也を“センター”にした5人みんなが主役。プロレス界における“団体のエース”という概念すら、変えようとしているのだ。

 先の『ベスト・オブ・ザ・スーパー・ジュニア25』では高橋ヒロムが優勝。そして、現在開催中の『G1クライマックス 28』では、内藤哲也の連覇がかかっており、8月8日の横浜大会では内藤とSANADA、注目の初対決も組まれている。

 ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン旋風は、この夏もさらに吹き荒れそうだ。

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