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「本命フランスは間違いない」
決勝&準決勝をトルシエが分析。 

text by

田村修一

田村修一Shuichi Tamura

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photograph byKaoru Watanabe/JMPA

posted2018/07/13 17:30

「本命フランスは間違いない」決勝&準決勝をトルシエが分析。<Number Web> photograph by Kaoru Watanabe/JMPA

若く、才能ある新戦力に溢れている今のフランス代表。1998年の自国開催以来となるW杯優勝を目指す。

「フランスが決勝の本命であるのは間違いない」

「フランスが決勝の本命であるのは間違いない。しかしたった1試合で、すべてのことが起こる可能性があるのも事実だ。

 デシャンは生まれながらの勝者かも知れないし、決勝に運のないメダルコレクターかも知れない。試合の前にはどちらとも言えない。

 もちろんフランス国民が望んでいるのは彼が勝者となることだ。100%のモチベーションと集中力で臨む。ワールドカップ決勝とはそういうものだ」

――チームが2年前より成熟しているのは間違いないのですね。

「今日、目の当たりにしたフランスがまさにそうで、まったく震えることなく冷静にプレーした。選手たちは経験を積み、成熟したフランス代表を見ることができた」

「彼には少しナポレオンの側面もある」

――デシャンのマネジメントについてはどう評価しますか?

「素晴らしいのひと語だ。

 彼は控えめで目立たないように見える。選手に十分敬意を表しているし、理にかなったマネジメントで監督に課せられた義務をしっかり果たしている。技術面でも戦術面その他の面でも、すべての面においてだ。選手たちも彼の言葉をしっかりと聴いている。うまくチームのバランスを保っていると思う。

 彼には少しナポレオンの側面もある。

 ナポレオンとマクロン(現フランス大統領)に相通じるものを感じる」

【次ページ】 イダルゴやジャケと似た経験をしているかも。

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